2023年(令和5年) 06月01日(木)付紙面より
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鶴岡商工会議所は、会員事業所のDX(デジタルトランスフォーメーション)導入を支援する「鶴岡DX推進協議会」を立ち上げた。システム開発に携わる会員事業所で構成し、DX導入に向けた会員事業所の相談に無料で対応するほか、DX推進への計画策定支援などを担い、同商議所が補助金活用について案内するなど、地元中小企業のDX推進の窓口機能を担う。
人口減少や人材不足といった地域課題に対応し、会員事業所の生産性向上を図ることを目的に、5月19日に協議会を設立した。主要構成事業所はソネット、フェイバーエンジニアリング、キューブワン情報鶴岡支社、iTOSで、いずれも同商議所の会員。それぞれが専門サポーターとして、▽生産性向上のためのシステムやITツールの導入▽デジタルによる資料の一元管理(ペーパーレス化対応)▽デジタル活用による業務プロセス見直しや省力化(人材不足対応)―などの相談に乗る。
支援内容としては▽DXのノウハウや情報提供、導入事例の紹介▽ヒアリングによる経営課題や業務課題の洗い出し▽DX化の予算や補助金・助成金活用のアドバイス▽DX推進の具体的な手法や計画策定―などを想定している。
DX推進の相談や支援に関する問い合わせは、鶴岡商議所内の鶴岡DX推進協議会事務局の佐藤大さん=電0235(24)7711=へ。
2023年(令和5年) 06月01日(木)付紙面より
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幕末の志士・清河八郎(1830―63)を祭る庄内町清川の清河神社(正木尚文宮司)で30日、例大祭が行われ、神社役員や関係者が八郎の遺徳をしのんだ。
八郎は天保元年10月10日、出羽国田川郡清川村(現・庄内町)に生まれた。幕末の激動期、諸外国から日本を守るため、対等な立場で交易を進めるべきと考え、横浜の外国人居留地の焼き打ちを決行するなど尊王攘夷運動を推進。そうした行動が仇(あだ)となり34歳の若さで幕府側の刺客に暗殺された。八郎が組織した浪士組を母体に、会津藩による京都警護の「新選組」、庄内藩による江戸警護の「新徴組」が誕生している。
清河神社は1908(明治41)年、八郎に正四位が贈られたのを機に33(昭和8)年に建立された。同神社の例大祭は八郎の祥月命日である毎年5月30日に行われている。
この日の例大祭には関係者ら約50人が参列。八郎が作った和歌の奉吟や、玉串拝礼が行われ、参列者が八郎の遺徳をしのんだ。
正木宮司は「4年ぶりに本来の形で例大祭ができ大変うれしい。2021年には皆さんのお力で鳥居を新しくさせてもらった。少子高齢化の世の中だが、神社や記念館などの財産を後世に引き継いでいきたい」などとあいさつした。
2023年(令和5年) 05月31日(水)付紙面より
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任期満了に伴う次期酒田市長選(8月20日告示、同27日投開票)に関して現職の丸山至市長(69)=光ケ丘一丁目、2期目=は30日、立候補せずに勇退することを正式に表明した。後継候補については「自ら擁立するつもりはない」と述べた。
同日開かれた定例記者会見で、丸山氏は「年明けから熟考してきた。結果として自らの年齢・体調を考えると次の4年間、市長としての職務・責務をこなすのは厳しいと判断した。今の任期で退任したい」と述べた。
丸山氏は山形大人文学部を卒業し1977年、酒田市役所に入庁。商工港湾課長、企画調整課長、水道部管理課長、健康福祉部地域医療調整監、財務部長、総務部長、副市長を歴任し2015年9月、故本間正巳市長の死去に伴って行われた市長選に立候補して初当選。19年9月には元職との一騎打ちを制して再選を果たした。
次期市長選を巡っては5月中旬以降、水面下では候補者擁立に向けた動きはあるものの、現時点で正式に出馬表明した人はいない。