2024年11月27日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2023年(令和5年) 05月23日(火)付紙面より

ツイート

G7サミットにエルサンワイン 庄内のワインの魅力 各国首脳へ届ける 「鶴岡甲州2021」と「メルロー2021」 G7広島サミットロゴマーク付き販売へ

 広島市で開催された先進7か国首脳会議(G7サミット、19―21日)に、鶴岡市のエルサンワイナリー松ケ岡(早坂剛社長)の「鶴岡甲州2021」(白)と「メルロー2021」(赤)が提供された。同社は「各国首脳や随行員、日本政府関係者に庄内のワインと風土を知ってもらえる貴重な機会に恵まれた」としている。

 昨年秋に日本のサミット事務局へサンプルを提出。テイスティングなどの審査で評価を受け、先月下旬に採用の通知が舞い込んだ。同社の川島旭ジェネラルマネージャー(52)は「採用を諦めかけていたので、外務省から連絡が入った時は本当に驚いた」と話し、依頼に応じてボトル12本ずつを届けた。いずれの食事の場面で提供されたかは非公表という。

 白の甲州は、250年以上のブドウ栽培の歴史がある同市西荒屋地区の樹齢60年以上の甲州ブドウのみを使ったワイン。「鶴岡甲州2020」は昨春、女性のワイン専門家が審査する国際ワインコンペティション「サクラアワード」で最高賞の「ダブルゴールド」を受賞している。赤は同社のワイナリーがある松ケ岡産メルローで醸造した。

 サミットで提供されたワインには22日以降、G7広島サミットの専用ロゴマークを付けて販売することが許可されている。川島さんは「ワインには、その土地の風土が表れる。ワインを通じて庄内と鶴岡の価値、魅力を認識してもらえたのではないか。これからも庄内そのものを感じられるワインを表現していきたい」と話した。ロゴマーク付きワインの問い合わせは、同社のピノ・コッリーナ ファームガーデン&ワイナリー松ケ岡=電0235(26)7807=へ。

G7広島サミットのロゴマークを付けた「鶴岡甲州2021」(右)と「メルロー2021」
G7広島サミットのロゴマークを付けた「鶴岡甲州2021」(右)と「メルロー2021」


2023年(令和5年) 05月23日(火)付紙面より

ツイート

「花魁道中」華やかに 酒田まつり 中心市街地で時代行列

 酒田まつり本祭りの20日午後、メイン会場となった酒田市中心市街地で、酒田の通史を紹介する「時代行列」が行われ、「荘内藩甲冑(かっちゅう)研究会」によるステージパフォーマンス、「酒田花魁(おいらん)道中」の練り歩きなど、華やかな行列が祭りを大いに盛り上げた。

 時代行列は昨年、酒井家庄内入部400年や河村瑞賢による西廻り航路開設350年を祝い初めて企画された。今年はコロナ禍の影響で中止していた名物の花魁道中のほか、地元民たちが扮(ふん)した弁慶、義経、「酒田の開祖」といわれる徳尼(とくに)公や三十六人衆、松尾芭蕉たちと酒田に縁のある歴史上の人物が次々と登場し、パフォーマンスを繰り広げた。伝統芸能の出羽人形芝居や甲冑研究会による殺陣が披露されると、観客からは大きな拍手が湧き上がった。

 行列のメインは花魁道中。かつて北前船の繁栄で花柳(かりゅう)界が栄えた酒田の歴史も踏まえ、市内の美容師らによる実行委員会が1994年、祭りを盛り上げようと本祭り山車行列に合わせて初めて実施。4年ぶりとなった今年は花魁や禿(かむろ)、芸者など計10人が出演した。

 「酒田きやり保存会」による朗々とした「きやり唄」が披露された後、長唄「元禄花見踊」に合わせ花魁役の安在瑠花さん(23)=鶴岡市布目、動物看護士=が扮した「紅(くれない)太夫」が登場。旧マリーン5清水屋前の約50メートルを練り歩き、往時を思わせる豪華絢爛(けんらん)な行列に多くの観客が見入り、盛大な拍手を贈っていた。

「酒田時代行列」を彩った華やかな花魁道中
「酒田時代行列」を彩った華やかな花魁道中


2023年(令和5年) 05月23日(火)付紙面より

ツイート

若者が地元に魅力感じるには 地域の課題解決へ実践的ワークショップ

 「若者からイノベーションを起こそう!―元マッキンゼーと学ぶ、地域の課題解決に向けた実践的ワークショップ」が17日、酒田市本町一丁目の「Ribbon STATION(リボンステーション)」で行われ、参加者が酒田の地域課題について理解を深めた。

 「庄内にオープンイノベーションを広める若者の会」が主催。同会は鶴岡市のバイオベンチャー「スパイバー」(関山和秀代表執行役)に勤める3人が庄内地域の活性化につなげようと、セミナーやワークショップなどを開いている。今回のワークショップのテーマは「若者たちが『酒田にこそチャンスがある』といった夢や希望を抱いてもらうには?」。同会メンバーの佐藤真之介さん(32)らが元マッキンゼー社員でスパイバー執行役員の枡野恵也さん(40)への依頼で企画した。

 マッキンゼー・アンド・カンパニー(東京都港区)は1626年に米国のシカゴ大学経営学部教授のジェームズ・O・マッキンゼー氏によって設立された外資系コンサルティング会社。本社は米国にあり、日本でも自動車、エネルギー、ローカルエンターテインメントなど、幅広い職種、機能のオペレーション改善サポートを事業としている。

 この日は地域活性化などに関心のある、高校生を含む10―60代の18人が参加。初めに枡野さんがオープンイノベーションについて解説し、「企業と行政、企業と企業などの連携によって起こる技術革新のこと」と話し、市産業振興まちづくりセンター「サンロク」(センター長・安川智之副市長)の活動などを例に挙げて「酒田はすでに多くの革新が生まれていると感じている」と続けた。

 その後、参加者は4―5人のグループに分かれ、互いに酒田の地域課題についての考えを付箋に書き出した上で、「発信力の弱さを改善できないか」「空き店舗をうまく活用したい」「起業や新しい取り組みが失敗しても寛容な社会でありたい」など、若者が地元に魅力を感じてもらうには何が必要か、多くの意見が飛び交った。

参加者がワークショップで意見を交わし合った
参加者がワークショップで意見を交わし合った



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field