2023年(令和5年) 05月21日(日)付紙面より
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27分の1スケールのラジコンカーを操りレース技術を競う「ミニッツミーティングinエスモール」が20日、鶴岡市のエスモールで開かれた。全国各地から腕自慢のユーザーが集まり、全国大会のファイナルチャンピオンシップへの出場権を懸けてレースに臨んだ。
ミニッツ(MINI―Z)はホビーメーカーの京商(神奈川県厚木市)が製作・販売するラジコンカー。車体は15?20センチほどの小型だが時速約20キロ(非改造)と高い走行性能で知られる。この速度は実際の車のサイズに直すと時速約450キロにもなるという。
鶴岡市での大会は、車両整備・販売などを手掛けるARROWS(アローズ、鶴岡市宝田二丁目)代表取締役の金野隆行さんが8年かけて地方大会開催を誘致し、2019年に第1回大会が実現した。コロナ禍の影響で今回4年ぶりの第2回大会となった。
今回は北海道から九州まで延べ約120人がエントリー。年齢は10?60代と幅広く、女性も1人出場した。出場者は別室のピットスペースで車体や駆動部分、送信機などを入念にチェックし、特設コースが設置されたレース会場へ。高さ30センチほどの操縦台に立ち、それぞれの車体を走らせた。
今大会唯一の女性出場者の小川真悠子さん(42)=北海道在住=は本番を前に「代表権を取りに来た。車体の調整は今のところ順調。友人と一緒に全国大会へ出場したい」と意気込みを見せていた。
大会は21日もエスモールで行われる。開店後の午前10?11時ごろにテスト走行が行われ、その後実際のレースとなる。誰でも自由に見学できる。
2023年(令和5年) 05月20日(土)付紙面より
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南庄内の植物を調べている大類雄一さん(74)=鶴岡市青柳町=が、新種の可能性がある落葉樹「コブシ」の変種2本を鶴岡市の羽黒小学校(村田透校長、児童197人)にプレゼントした。
数年前、大類さんが羽黒町川代山の山林でサクラソウを探していたところ、花の色が変わった珍しいコブシを偶然見つけ、枝を挿し木にして育ててきた。いずれも高さは約1メートル50センチ。子どもたちがグラウンド南側に植え「毎年、花を咲かせてくれるといいな」と期待を寄せた。
コブシは、例年4月に白い花を咲かせる。大類さんが見つけた変種は、花の色がムラサキで咲き始めるとピンク色に変わっていくのが特徴。見つけたときは「シデコブシとモクレンの自然交配で大きくなったものだろうか」と考えたが、他の有識者たちの知見で新種の可能性が高いことが分かった。
標本用に採取して余った枝を挿し木にしたところ根付き、3年前から花を咲かせるようになったという。「終活に入る歳だから」と笑顔を見せる大類さんは「このまま自宅の庭で育てていてもしょうがない。見つけた地域の小学校に贈り理科の教材に役立ててもらえれば」と提供することにした。
18日に同校で植樹が行われ、大類さんのアドバイスを受けながら健康美化委員会の児童9人がグラウンドの隅にコブシの変種を植えた。
委員長の矢野日詩(ひなた)さん(6年)は「とても珍しい木ということなので大切に育てたい。大きくなるのが楽しみ」と笑顔を見せた。
大類さんは「自然界のものだがもう少し成長するまで定期的に肥料を与え、冬は雪の重みで折れたりしないよう棒で支えてやればOK。あとは何もしなくても育つと思う」と話した。
村田校長は「新種になるかもしれない貴重なコブシを頂き大類さんの厚意に感謝したい。観察を通して自然を愛し環境について考える学習につなげたいと思う」と語った。
2023年(令和5年) 05月20日(土)付紙面より
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天神祭を前に、パレードで躍りを披露する鶴岡市の朝暘第五小学校(齋藤禎行校長、児童370人)の4年生53人は18日、同市の日吉商店街などを巡り、パレードの応援を呼び掛ける自作チラシを配った。
市中央児童館とJR鶴岡駅前交差点の2カ所からスタートする従来のパレードが4年ぶりに繰り広げられることを受け、自分たちがパレードで巡る商店街を元気づけようと、地域学習の一環で初の実施。チラシは12種類作り、A4サイズの用紙にそれぞれ鳴子や法被、鶴岡天満宮など天神祭にちなんだイラストや「さくらキッズ 心を一つに元気でがんばります!」などのメッセージを書いた。
この日は日吉商店街と駅前商店街の鮮魚店や家具店など約25軒を数班に分かれて回った。このうち同市日吉町の長南牛肉店には児童全員で訪れ、長南リサ常務に「ぜひ見に来てください」とチラシを手渡した。
山本脩悟君(9)は「一生懸命作った。僕たちの踊りをたくさんの人に見てもらいたい」と笑顔を見せた。
同店に30年以上勤めているという加藤実さん(62)=同市本町三丁目=は「地域のことを知るいいきっかけだと思う。地元愛を育んで、地元を大切にできる大人になってほしい」と話した。