2023年(令和5年) 09月17日(日)付紙面より
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庄内地域の地域医療連携推進法人・日本海ヘルスケアネット(栗谷義樹代表理事、13団体・法人)の理事会が14日夜、酒田市の日本海総合病院内で開かれ、同病院への集約を目指している産婦人科「すこやかレディースクリニック」(鶴岡市東原町)による不妊治療施設について、7階東病棟を改修し、2025年春に開設する方針を明らかにした。
同クリニックを運営する医療法人・レスポアールの斎藤憲康理事長も出席し開かれた理事会の席上、事務局側が明らかにした。
「体外受精」などの不妊治療が昨年4月から保険適用対象となり、庄内地域でも新規の患者が増える傾向にある。地域で唯一、不妊治療を専門的に実施しているレスポアールは同年、日本海ヘルスケアネットに参画。今年6月の前回理事会の席上、斎藤理事長は「不妊治療が保険適用になってから事務手続きが複雑になり鶴岡、酒田の2拠点で行うには人手が足りない。集約してより良い医療を提供したい」と話していた。
事務局によると、当初は病院敷地内にある旧副院長公舎を活用し開設する予定だったが、産科医・看護師の動線確保、患者の利便性を考慮し、院内に変更。7階東病棟は計45床で、県の病床確保要請を受けコロナ病床として活用してきたが、この要請は今月末で解除されるという。今後、病床を減らして診察室などを整備する方針。
今回の報告を受け斎藤理事長は「一生懸命にやっていただき感謝。理想としているものがつくれそう。良い施設ができるのではと期待している」と。栗谷代表理事は「25年春のスタートを目指して行程を組んでいる。これからも斎藤先生と相談しながら進めていきたい」と述べた。
一方、この日の理事会で、酒田地区医師会十全堂の佐藤顕会長は「10年後の地域医療と介護―医師会の視点から」と題し、スライドを使って開業医の減少と高齢化、その対応について解説した。
2023年(令和5年) 09月17日(日)付紙面より
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3日間連続のウオーキングイベント「つるおかスリーデーウオーク2023」が16日、鶴岡市で始まった。初日の「羽黒山修験のみちコース」には県内外から約150人が参加。羽黒町手向の神門から石段を通り羽黒山頂や山伏修行の拠点「峰中(ぶちゅう)堂」に向かう道程で爽やかな汗を流した。
スリーデーウオークは初日が羽黒コース、2日目の17日が大山上池・下池コース(20キロ、8キロ、5キロ)、最終日の18日が湯野浜海岸をスタートにした「国際ノルディック・ウオークin鶴岡」(14キロ、7キロ、3キロ)と3日間続けて「鶴岡歩き」を楽しむ。
このうち羽黒コースは20キロ、10キロ、5キロの3コースを設定。時折、雨が降る天候となったが「逆に暑くなくて、ちょうどいい日和」と宿坊街にある手向地区地域活動センターを出発した。
参加者は隣県と関東方面の他に、遠くは徳島や大阪から来た人も。昨年はコロナ禍の影響で県内在住者に限られたが、今年は4年ぶりに通常開催に戻した。
東京から参加した人は「羽黒山を全身で体感したい」と石段を歩き、羽黒山頂を目指した。
主催者の「鶴岡里山あるき実行委員会」(実行委員長・櫻井修治大山自治会長)のスタッフは「鶴岡の自然や文化、歴史に触れながらウオーキングを満喫してほしい」と話していた。
2023年(令和5年) 09月17日(日)付紙面より
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庄内町の余目地区中心街で15日、「余目まつり」の本祭が行われた。神輿(みこし)や奴(やっこ)振りなどによる行列が目抜き通りを練り歩き、沿道の町民から声援が送られた。
余目まつりは同地区御殿町の余目八幡神社(稲垣次生宮司)の例大祭に合わせて行われており、神輿行列は1837(天保8)年ごろから同地区に伝えられているという。今年はJR余目駅前の交差点をスタート地点に同地区中心商店街を通り、八幡神社まで約2時間練り歩いた。
この日は晴天となり、沿道にたくさんの地元住民らが詰め掛けた。午後1時半に行列がスタート。同神社の神輿、振り袖姿やはかま姿の子どもたちを乗せた花車、若衆による奴振りなど総勢約200人が練り歩いた。
男児による手振り奴では「エイトー、マカショー」と独特の掛け声に合わせ粋な動作を披露。また、中学生や若衆、ベテランによる奴振りが毛槍の投げ渡しの妙技を決めると、沿道から大きな拍手が送られた。