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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 05月13日(土)付紙面より

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「ミライニえほん」完成 寄贈絵本読み聞かせ笑顔 絵本作家ユニット あるほなつき手掛ける

 絵本作家ユニット「あるほなつき」が手掛けた酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」(小林一浩所長)の紹介絵本「ミライニえほん」が完成し11日、作者の「あるほ」さんと「なつき」さんが同施設を訪れ、絵本を小林所長に手渡した。

 あるほさん(東京都足立区出身)となつきさん(岩手県北上市出身)は、それぞれ写真家と画家としての活動の傍ら、2015年からユニットを結成し共に芸術活動を行っている。17年から鮭川村を拠点に、絵本の制作、製本、出版会社「るーつ企画」を立ち上げ、東北各地や全国を旅して創作、普及活動やワークショップなどを行っている。同施設への絵本寄贈や古本市への参加などをきっかけに、桝谷泰裕前館長が2人に施設全体を紹介する絵本の制作を依頼した。

 このほど完成した絵本は、読み聞かせ用の大型絵本2冊と、A4判5冊、A5変型判2冊。本をモチーフにしたキャラクターたちが館内を巡り、「ミライニ」のほか「光の湊」A棟に入るホテルやレストランについて紹介する内容。

 この日は、中央図書館内「おはなしの部屋」で贈呈式が行われ、小林所長のあいさつに続き、2人が絵本を手渡した。なつきさんは「子どもたちにわくわくしてもらえるような絵本になるよう考えた。こんなにも『開かれた図書館』は初めて。ぜひ地元の人は他地域に自慢してもらいたい」と話した。

 その後、2人が「ミライニえほん」の読み聞かせを行い、子どもたちは笑顔で聞き入っていた。

 寄贈された絵本のうちA4判1冊とA5変型判1冊が貸し出し可能で、ほかは館内閲覧用という。

小林所長へミライニの紹介絵本を贈呈したあるほさん(中央)となつきさん(左)
小林所長へミライニの紹介絵本を贈呈したあるほさん(中央)となつきさん(左)


2023年(令和5年) 05月13日(土)付紙面より

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酒南生考案「スマイルランチBOX」 地元食材ふんだんに 店頭でアピール 酒田市のコープ2店販売 8日、6月8、22日の3日間

 酒田市の酒田南高校(齋藤法明校長)の食育調理コースで学ぶ生徒有志がレシピを考案した弁当「酒南スマイルランチBOX」の販売が11日、同市泉町の「こぴあコープ酒田」で行われた。「売り子」を務めた生徒たちの「味わってください」という呼び掛けに大勢の買い物客が購入、販売は6月22日(木)まで計3日間行われる。

 同店を含め計10店舗を運営する生活協同組合共立社(鶴岡市宝田一丁目、安達忠士理事長)と同校は2019年から毎年、同コースで学ぶ生徒たちが旬を迎えた地元食材をふんだんに用いたレシピを考案、その内容を基に同社がコラボ弁当を開発・販売している。

 今回のレシピ考案は昨秋にスタート。現2、3年生が1、2年生当時、今年の大型連休明けの販売を目指し、同時期の旬の食材について理解を深めた上で、地産地消を意識し▽最上どりとパプリカのレモンバター焼き▽米の娘(こ)ぶたとなすのさっぱり和え▽かぼちゃコロッケ▽ひじきの煮物―をラインアップ。さらに日本豆乳協会主催「第8回豆乳レシピ甲子園」の郷土料理部門で優秀賞を獲得した小山侑士さん(3年)が考案した「豆乳卵寒天」、ブロッコリーを添えた。ご飯は「雪若丸」を使用。4種あるパッケージデザイン、POPも生徒たちが考えて制作した。

 生徒自ら「売り子」を務めるのは新型コロナウイルス感染拡大後、初めて。この日は昼食時に合わせ午前11時から、生徒有志7人が自ら制作したチラシを手に売り場や店舗出入り口に立ち並び、「ぜひ手に取ってください」と呼び込み。早速買い求める姿が見られた。

 生徒の一人、後藤杏奈さん(16)=2年=は「『買いたくなるものを』というコンセプトで考案したものが色合いよく並び、達成感がある。たくさん売れてほしい」と話した。この弁当は5月18日、6月8、22日の3日間、同店と「コープなかのくち」(同市東栄町)で販売する。1個645円(税込み)。いずれの日も数量限定で無くなり次第、販売終了。

生徒たちの呼び込みに買い物客も興味津々
生徒たちの呼び込みに買い物客も興味津々

酒田南高食育調理コースの生徒たちが考案した弁当
酒田南高食育調理コースの生徒たちが考案した弁当


2023年(令和5年) 05月12日(金)付紙面より

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タイ便再開へエール みちのくインバウンド協 タイ国際航空副社長がオンライン講演 誘客・貨物増図りチャーター便就航も

 東北地方で観光に携わる関係者らで組織する「みちのくインバウンド推進協議会」(熊谷芳則理事長)の本年度総会が10日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれた。席上、新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要減退で経営破綻したものの、国営企業として復調しつつあるタイ国際航空(タイ・バンコク)のコラコット・チャタシンガ副社長がオンラインで講演、休止中の仙台―バンコク定期便の再開について言及し、「日本の地方空港では仙台が一番。再開には旅行客とともに、貨物の増加も必要。今すぐ動いてほしい」と呼び掛けた。

 協議会は、東北地方へのインバウンド増に向け、広域観光ルート開発などを進めようと、熊谷理事長(ホテルリッチ酒田社長)らが2015年に設立。北海道枝幸町のホテル総支配人としてタイ人観光客を急増させた河野裕喜さんをシニアアドバイザーに迎え、タイを中核とした東南アジアからのインバウンドに注力している。 

 協議会の働き掛けなどもあり、タイ国際航空は2019年10月29日からバンコク―仙台便を週3便、300人乗り機材で就航。就航から12月31日までの約2カ月間の搭乗率はバンコク発が86%、仙台発が81%と高水準で推移。多くの予約を受注していたもののコロナ禍以降、全てキャンセルとなり定期便自体も運休状態となっている。同社は現在、事業改革を進めながら運航を継続している。

 この日は正・賛助会員ら約50人が出席。協議会の活動をバックアップしているタイの旅行会社「ワールドプロトラベル」のルンナパ・カンパヤ社長と共に、同国からリモートで講演したコラコット副社長は事業改革の進展に関して「保有機材はコロナ禍前の7割程度でまだ余裕がない。調達が順調に進めば、24年末―25年には元に戻るはず」と述べた。

 また、仙台定期便の再開について、郡和子仙台市長ら関係者が同社を訪問したことに触れた上で「タイ人にとって東北地方は人気があり、定期便がなくなってもプロモーションを続けている。仙台側の受け入れ態勢などを協議している」と話し、「東北からタイへのアウトバウンドがどのくらい期待できるか計画を知りたい。再開に向け、まずはチャーター便を就航させる方法が最も可能性が高いと思う。秋―冬のツアー造成を急いでほしい」と述べた。

 一方、総会では本年度事業計画など計3議案を承認。本年度は▽秋田支部設立と他県支部化の活動▽タイ国際航空定期便の再開に向けた活動▽着地型商品の造成支援▽タイ国ホールセラー・旅行会社への営業活動―の4項目を実施する。

 熊谷理事長は「協議会の活動目的はインバウンド増とともに、この地域にお金が落ちる仕組みを構築することにある。仙台―バンコク定期便の再開は目的ではなく、手段と考える。そのためにもこの地域を魅力あるものにしていこう」と呼び掛けた。

タイ国際航空幹部らが仙台便再開に関して言及したみちのくインバウンド推進協議会の総会
タイ国際航空幹部らが仙台便再開に関して言及したみちのくインバウンド推進協議会の総会



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