2023年(令和5年) 05月09日(火)付紙面より
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今月20日(土)に酒田市中心市街地で行われる酒田まつり「酒田時代行列」を華やかに彩る「花魁(おいらん)道中」のリハーサルが7日、市勤労者福祉センターで行われ、花魁役の安在瑠花さん(23)=鶴岡市布目、動物看護師=らが本番と同じ衣装と化粧で歩く練習などを行った。
花魁道中は、かつて北前船の繁栄で花柳界も栄えた酒田の歴史を踏まえ、市内の美容師らによる実行委員会が1994年、酒田まつりを盛り上げようと本祭り山車行列に合わせて初めて実施。コロナ禍で祭り自体が規模を縮小したこともあって2020年以降は中止。4年ぶりとなる今年は花魁や禿(かむろ)、芸者など計10人が出演する。
この日は出演者らが美容師たちから本番と同じ衣装を着せてもらい、化粧。実行委員会メンバーらの指導で、長唄「元禄花見踊」の音色に合わせ、身のこなし、花魁は高さ約10センチの高下駄を履いてゆっくりと歩を進める歩き方などを習った。
花魁役の安在さんは庄内町生まれで高校2年まで酒田市内で過ごした。勤務の傍ら、21―22年に行われたライブ配信サービス「LINE LIVE」が企画したコンテストでグランプリを獲得し昨秋、女性ファッション誌に掲載。これが実行委関係者の目に止まり抜擢された。安在さんは「歴史ある大きな祭りで大役を任されたことに感謝。楽しみにしている人が多いと思う。皆さんの思い出に残るようなパフォーマンスをしたい」と話した。
安在さんの花魁名は「紅(くれない)太夫」。これまでは実在した花魁の名前を用いていたが今回、市芸術文化協会の前会長で酒田の文化に詳しい工藤幸治酒田あいおい工藤美術館長が命名。「紅は過去、現在、未来を生きた・生きる大切な色」(工藤館長)という。
「酒田時代行列」は20日午後2時半から国道112号・旧マリーン5清水屋前で。花魁道中は同3時半からの予定。混雑を避けるため有料の観覧席・カメラマン席を初めて設置、1席2000円で酒田観光物産協会事務局で扱っている。問い合わせなどは実行委員会事務局の加藤明子さん=電090(3368)5941=へ。
2023年(令和5年) 05月09日(火)付紙面より
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新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが8日、季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げられた。移行後は外出自粛の要請や濃厚接触者の特定など廃止となる。また、医療体制は入院患者受け入れなどについてこれまでの「限られた医療機関による対応」から、幅広い医療機関による対応を目指す。
5類移行に伴い、外出自粛は個人の判断に委ねられるほか、療養期間は従来の発症後7日間から5日間(かつ症状軽快後24時間)に変更される。濃厚接触者には外出自粛は求めない。外出制限がなくなるため宿泊療養や食料支援も終了する。
県内における医療提供体制について、新型コロナの確保病床数は重症者や酸素投与が必要な中等症2患者のため、従来の重点医療機関を中心に11病院で104床を確保する。入院調整は原則、医療機関が入院の要否を判断する。外来診療はコロナ患者の診療に対応している「診療・検査医療機関」457カ所で引き続き対応し、インフルエンザで受診可能な730カ所まで段階的に拡大する。
また、入院費や外来受診は自己負担となり、薬局で実施していた無料検査や鶴岡市立荘内病院などに設置していたPCR自主検査センターは終了する。
ワクチン接種は本年度も無料接種を継続する。今春開始の5回目接種は▽65歳以上の高齢者▽基礎疾患のある人▽医療従事者・介護従事者等―を対象にオミクロン株対応2価ワクチンの接種を行う。今秋に開始するワクチン接種は全年齢が対象となる。
県が実施してきた感染者数の公表方法は、毎日から毎週1回(水曜日)に変更する。相談窓口はこれまでの各種相談窓口を一元化した総合コールセンターの運用を開始した。
2023年(令和5年) 05月09日(火)付紙面より
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「令和5年5月5日」で数字の5が3つ並ぶことにちなみ、三川町のイオンモール三川店内郵便局(阿部智恵子局長)で5日、「5・5・5」の数字が入った特別記念押印が行われた。庄内の郵便局にゆかりのある風景や名所を描いた「風景印」を集めるスタンプラリーイベント「庄内90〒風景印の旅」のスタート記念も兼ねており、午前中から押印を求める収集家などが足を運んだ。
「平成22年2月22日」「令和3年3月3日」など、数字が“ぞろ目”となる日は、全国各地の郵便局で日付印を求める収集家が集まる。中には「11111」など日本郵便内の取り扱い番号にこだわり、特定の郵便局で押印を求める人もいる。5日は連休中のため、県内は開いている郵便局が少なく庄内地域でも2、3カ所という。
この日、午前10時の施設開館と同時に押印を求める人が同郵便局を訪れ、手製の台紙や為替、はがきなどに記念の日付を押してもらっていた。酒田市の40代男性は「令和元年からぞろ目の日は押印を集めており、来年の『6・6・6』も外せない。風景印も集めているところで、連休中のため今日回るのは酒田市の本局と三川店だけ」と話しながら、押印を大事そうにしまっていた。
このほか、今月1日にスタートしたスタンプラリー「庄内90〒風景印の旅」の記念イベントも行われ、マスコットキャラクターの「ぽすくま」が郵便局前でイベントをPRし子どもたちの人気を集めていた。
スタンプラリーは庄内地方の魅力に触れながら、地域の各郵便局で風景印を収集してもらう企画。印は地域の景観や特産品、キャラクターなどがモチーフで、庄内の豊かな自然や歴史ロマンを感じるつくりとなっている。酒田郵便局(酒田市新井田町)、鶴岡郵便局(鶴岡市山王町)と庄内5市町の各郵便局、飽海大沢簡易郵便局の計90局で実施している。