2023年(令和5年) 08月03日(木)付紙面より
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エースとして県大会の全5試合に登板。33イニングを投げ抜き甲子園出場の立役者となった。「有名な高校の打者たちに臆することなく向かっていきたい」と聖地のマウンドでの活躍を誓う。
中学時代は鶴岡五中野球部に所属。硬式野球チーム・鶴岡ドリームスの練習にも参加するなど野球に明け暮れた。高校でさらにレベルの高い環境に身を置こうと日大山形に進学。1年生の夏にはスタンドから甲子園で躍動する先輩の姿を目に焼き付けた。「春に試合に出させてもらっていたのでメンバー入りできなくて悔しい、試合に出たいという思いが強かった」と振り返る。
足を高く上げるダイナミックなフォームが特徴。最速147キロの直球を中心にスライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分ける。山形中央との決勝では被安打9・4失点で完投し、チームを優勝に導いた。
「甲子園は大勢の注目が集まる舞台。有名な打者との対戦は大きな財産になる。プレッシャーに感じず、楽しんで投げたい」。同校最高成績の4強超えに向け、決意を語った。大会は6日開幕。
2023年(令和5年) 08月03日(木)付紙面より
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環境省の特定外来生物(植物)に指定されている「アレチウリ」の抜き取り作戦が30日、三川町青山を流れる青龍寺川の土手沿いで行われた。
障害者の自立を支援するNPO法人ゆきやなぎ(鶴岡市青柳町、五十嵐政一代表理事)が、地域の人たちの協力を得て繁殖力が強い「アレチウリ」を駆除しようと毎年、実施している。
この日は、施設を利用する障害者と青山地区の住民、三川町職員、青龍寺川の土手で工事をしている鈴木工務店(鶴岡市)の社員ら関係者合わせて約30人が参加。早朝の午前5時から約2時間にわたって土手に生い茂ったアレチウリを根っこごと引き抜いた。
昨年はゴミ袋にして8袋だったが、今年はその倍の16袋に。ゆきやなぎの五十嵐代表は「毎年駆除しているので密度は小さくなっていると思ったが、下流側に勢力を広げていた。今後も活動を続けていきたい」と話した。
【アレチウリ】
ウリ科のつる植物。北米原産で8月から9月に花を咲かせる。繁殖力がすさまじく、これまで1株当たり2万5000個以上の種を付けた、という例も報告されている。日本には1952(昭和27)年、アメリカやカナダから輸入した大豆にアレチウリの種が混じっているのが初めて見つかった。▽花が咲いて種を付ける前に抜き取る▽アレチウリが現れなくなるまで駆除を続ける―といったマニュアルをもとに国内各地で駆除活動が行われている。
2023年(令和5年) 08月02日(水)付紙面より
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8月19日(土)に鶴岡市の赤川河川敷で行われる第30回赤川花火記念大会の報告会・激励会が31日、同市のグランドエル・サンで開かれた。大会開催まで残り20日となり、実行委員会メンバーが「多くの人に感動と笑顔を届ける花火大会にしたい」と決意を新たにした。
8月1日に会場の設営準備が始まり、花火大会までのカウントダウンが始まったことから、大会運営への協力者へ今回の新たな試みや方向性を伝えようと開催。実行委員や来賓など40人余りが出席した。初めに大会会長の伊藤暁生鶴岡青年会議所理事長が「当日は大勢の花火客で会場はにぎわうと予想される。安全かつ感動を呼ぶ大会のため、今後も皆さんのご指導、ご支援を」とあいさつした。
実行委員会の白幡徳明委員長が委員会メンバーを紹介した後、大会概要について説明。白幡委員長は「今回は節目の大会。恒例の花火競技会は行わず、観客に楽しんでもらうことを第一とする。過去最大規模の予算で、昨年に引き続き全席指定としたチケットは4月の販売開始時に即日完売となった。観客総数は5万人となる」と述べた。
大会当日のスケジュールは、午後4時に入場開始で同6時50分から開会セレモニー。同7時15分から打ち上げ開始となる。同9時に終了予定。
プログラムは本県をはじめ東北や関東、東海など全国各地の花火師による割物花火やスターマインなどが打ち上げられる。特別プログラムは、1967年10月の放送開始から今年で55周年を迎える特撮ヒーロー「ウルトラセブン」とのコラボレーション。北日本花火興業(秋田県)がウルトラセブンと赤川花火大会双方の節目を記念したミュージックスターマインを披露する。
このほかの企画は、協賛の大手企業によるうちわや飲料の配布(いずれも数に限りがあるため先着順)や、キッチンカーや露店等による飲食販売ブースを会場内に3カ所設置する。また、旅行業者のWILLER(ウィラー)のレストランバス内に特別観覧席を置く。レストランでは地酒や鶴岡産ワイン、漬物などを楽しめる。NTT東日本の協力でドローンによる空撮映像を記録し、今後のプロモーションに使用する。
大会当日、会場周辺の国道112号や三川橋付近の国道345号、県道47号(羽黒街道)などで、正午から午後10時まで交通規制が行われる。公式の駐車場やシャトルバスの運行時間、発着場所などはチケット購入者へ届く大会パンフレットに詳細が記されている。
暑さ対策として観客へ水分補給の呼び掛けを行うほか、体調不良者が出た場合は休憩できるよう冷房付きのプレハブを用意する。また、鶴岡地区医師会の協力を得て当日は会場内に医師と看護師が駐在する。白幡委員長は「暑さ対策はぎりぎりまで強化の手段を検討したい」と話している。
鶴岡青年会議所OGでもある加藤鮎子衆院議員など来賓による激励の後、最後に実行委員の加藤大貴大会総括が「赤川花火大会は今年で30回の節目を迎えた。観客に喜んでもらえる企画と安心安全な大会運営にする」と大会宣言を行った。