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2023年(令和5年) 08月27日(日)付紙面より

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大山下池の「ハス御膳」 沖海月 9月から マダイ料理との新メニュー

 鶴岡市立加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月は9月1日から「ハス御膳」(税込み1500円)を提供する。鶴岡市大山の下池で採れた天然のハスを使用。デザートには、ハスの花をシロップに漬けて冷やした「冷菓」を添えた。

 下池では大山地区の住民で組織する「本町浮草組合」(田中富雄組合長、組合員30人)が、例年8月10日前後にハスの花と葉を採って生花店に出荷。仏壇や墓に供える供養花として売られている。9月中旬にはハスのレンコンを収穫。組合員によると「薄く切ってきんぴらにすると最高」という。

 地元食材の掘り起こしを進めている沖海月の須田剛史料理長(47)が下池のハスに着目。開花時期に合わせて、あまり食べられていないハスの花や実を使った料理を考案した。

 御膳の内容は、さっぱりとした中にも味わいがあるマダイのお茶漬けがメイン。塩ゆでしたハスの実とトマトやキュウリの小鉢などを添えて夏らしさを演出した。

 デザートは鮮やかなピンク色のハスの花を煮た後、2日間シロップに漬け込んで冷やした逸品。提供する前に御膳を会食した浮草組合の組合員は「ハスの花を食べたのは初めて。結構、肉厚感がある。立派なスイーツだ」と感想を話した。

 田中組合長(72)は「須田料理長の手にかかるとハスの魅力と可能性が広がる。日本料理や小料理店でハスを食材に使ってもらえればうれしい」と笑顔を見せた。

 須田料理長は「ハスは疲労回復の薬膳としても有名。夏の疲れた胃腸を整える料理としても楽しんでもらえれば」と話した。

 「ハス御膳」の提供は9月末まで。問い合わせは沖海月=電0235(64)8356=へ。

9月から提供する「ハス御膳」
9月から提供する「ハス御膳」

試食会でハスのデザートを取り分ける須田料理長
試食会でハスのデザートを取り分ける須田料理長


2023年(令和5年) 08月27日(日)付紙面より

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戦争の悲惨さ 平和の尊さ 思い込め 酒田 「共創カフェ」公益大生や市民へ語る 三浦さん(鶴岡)広島での被爆体験

 戦争と平和について考える講話「原爆投下から78年 戦争と平和について考える」が25日、酒田市公益研修センターで行われ、旧制中学時代に広島市で被爆した洋画家・三浦恒祺さん(93)=鶴岡市新海町=が参加者に向け、自身の体験と平和への思いを語った。

 戦争の悲惨さと平和の尊さについて考える機会をつくろうと、酒田市の東北公益文科大学4年の大沼蘭さん(21)が企画、「共創カフェ」の一環で公益大地域共創センターが主催した。

 三浦さんは東京都出身で、15歳の時に広島で被爆。戦後両親の古里である鶴岡に移住し、自身の経験を基に抽象画の連作「原爆の形象」や「庄内の憧憬(しょうけい)」をテーマにした風景画などを発表している。「おりづるタワー」(広島市中区)の9層から成るらせん状スロープ「スパイラルスロープ『散歩道』」1層目のデザイン「光に向かって這っていけ」を担当。鶴岡市の致道博物館で現在、75年に及ぶ画家人生の集大成となる個展を開催している。

 この日は学生や市民約20人が参加。初めに立案者の大沼さんが「戦争という物事を他人事にしたくないという思いから立案した。テレビや本から聞くものとは違う、現実味を帯びた体験談を聞いて、後世につなげてほしい」とあいさつ。三浦さんは「勤労奉仕のため爆心地から約4キロ離れた場所で荷物を運ぶ作業をしていた時、原爆が落ちてきた。強い光と地響きを感じた直後、何が起こったか理解できないうちに強い突風に襲われた。きのこ雲が空の雲を押しのけて上がっていく姿はとても恐ろしかった。作業を終えて市街地に戻ると、爆心地から半径約2キロが何もなくなっていた」と「あの日」を振り返った。

 「学校へ戻る途中、焼けただれた体で『水をください』と話しかけてきた人たちのことが今も頭から離れない。何も持っておらず、何もできなかったことをずっと後悔している」と涙をこらえて語る場面もあり、「世界には今約1万3000発もの原爆があるといわれている。原爆は決して人間が持っていいものではない、一日でも早く核のない平和な世界が訪れることを祈っている」と平和についての願いを述べた。

 講話後、大沼さんは「致道博物館で三浦さんの作品を見て感銘を受けた。想像できないほどの熱さの中、亡くなった人たちが大勢いたという現実に、改めて戦争を許せないと感じた。今日聞いた話を、戦争のない未来のためにつなげていきたい」と感想を話した。

 三浦さんの個展は9月18日(月)まで開催している。

自身の被爆体験を語る三浦さん(中央)
自身の被爆体験を語る三浦さん(中央)


2023年(令和5年) 08月26日(土)付紙面より

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「羽黒山のスギ並木」保全へ協定 地元まちづくり協 北海道大研究セ 調査・計画策定事業が始動

 国の天然記念物に指定されている「羽黒山のスギ並木」を守ろうと地元・羽黒町手向集落の住民でつくる羽黒山スギ並木保全まちづくり協議会(会長・阿部良一出羽三山神社宮司)と北海道大学観光学高等研究センター(山村高淑(たかよし)センター長)が24日、連携協定を結んだ。樹齢350―400年が経過し、倒木の危険性があるスギ並木の保全を進める調査・計画策定事業が始動した。

 羽黒山随神門前で行われたセレモニー(始動式)には両団体の関係者や地域の課題について学習する羽黒高校の生徒ら合わせて約50人が参加。交わした協定書を披露した後、スギの「記念モニュメント」を除幕した。スギ並木の現地説明会では今年3月まで出羽三山神社の森林技師を務めた鈴木栄作さん(69)が外観から分かる危険木の特徴について説明した。

 その中で鈴木さんは「国の天然記念物に指定されているため、腐食して倒れそうなスギであっても枯死しなければ伐採できない法律がある。日光東照宮のように幹にワイヤを取り付けて参道側に倒れない処置を施すことが必要。今後、石段沿いにあるスギ558本の健康状態を1本ずつ確かめる作業が求められる」と話した。現在、確認されている枯れたスギは18本。参道に重機が入れないため1本処理するのに約25万円の費用がかかるという。

 山村センター長の代理として参加した北海道大学の天田顕徳博士(41)は「枯れたスギの処理をすべて管理する出羽三山神社に任せればいい、というものではないと思う。地域全体で守ることが大切。保全するための財源をどう確保すればいいのか。今後、(北海道大学の)学生や地域住民と考えていきたい」と語った。セレモニーの冒頭で保全まちづくり協議会長の阿部宮司(66)は「今日は羽黒山スギ並木を後世に残すため具体的な活動がスタートする日。ミシュラングリーンガイドで三つ星を獲得し、多くの人たちに親しまれているスギ並木を皆さんとともに守っていきたい」とあいさつした。

参道で行われた現地説明会。鈴木さん(左)からスギ並木の現状を聞いた
参道で行われた現地説明会。鈴木さん(左)からスギ並木の現状を聞いた

保全まちづくり協議会長の阿部宮司や北大の天田博士が随神門前の記念モニュメントを除幕
保全まちづくり協議会長の阿部宮司や北大の天田博士が随神門前の記念モニュメントを除幕



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