2023年(令和5年) 05月02日(火)付紙面より
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「第6回月の山よさこい祭り」が30日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で行われた。県内と東北各地から参加したよさこいチームが躍動感あふれる踊りを披露した。
月の山よさこい祭りは鶴岡市の団体「上々連黄金の舞」の結成15周年を記念した2019年に「郷土を愛する祭りの輪を広げていこう」と実行委員会(和田力実行委員長)を組織して初めて開いた。
この日は鶴岡市大塚町を拠点に活動する「舞承連(ぶしょうれん)」や、鶴岡を中心に幅広い年代で組織する「百凛花(ひゃくりんか)」、鶴岡第五学区コミュニティセンターで練習を重ねている「群青」など地元庄内をはじめ県内8チーム、山形県初上陸となる「神崋夜(かぐや)」など秋田、岩手、宮城の県外8チームの合わせて16チームが出演した。祭りのテーマはコロナ禍でこの3年間、中止を余儀なくされてきただけに再起動をかけて「祭祈道」とした。
ステージに登場した各団体は威勢のいい掛け声を合わせ、エネルギッシュな舞台を繰り広げた。会場にはよさこいファンや芸能愛好者が訪れ、各団体の発表が終わるたび大きな拍手を送っていた。
2023年(令和5年) 04月30日(日)付紙面より
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鶴岡市の致道博物館で29日、酒井家庄内入部401年特別展「徳川家康と酒井忠次」が始まった。NHK大河ドラマ「どうする家康」の放映で家康の生きざまが改めて注目される中、徳川家第一の重臣として家康を支え、後に「徳川四天王」に数えられた旧庄内藩主酒井家初代・忠次(ただつぐ)と主君・家康がどのように戦国の乱世を乗り越え「天下取り」へと進んだのか、貴重な歴史資料でたどっている。
特別展は「松平家と酒井家」「武田家との戦い」「家康と忠次と」など時代を追った6つのテーマで構成。家康関連の資料の多くは愛知県岡崎市や安城市の博物館や寺院などの協力で公開が実現した。松平家・徳川家の菩提寺・大樹寺(岡崎市)所蔵の「松平一族連判状」「今川義元禁制」など愛知県指定文化財の古文書もある。家康の初陣の姿を表した若武者姿の木像(岡崎市・法蔵寺蔵、江戸時代)も展示された。
家康と忠次との関連では、吉田城を攻め落とした後、東三河の支配を忠次に託すことを示した書状「徳川家康判物」、小牧・長久手の戦いで功績を上げた忠次に家康が贈った「太刀銘信房作」(国宝、致道博物館蔵)などがある。忠次が織田信長から拝領した「太刀銘真光」(同)も展示されている。織田・徳川連合軍と武田軍による長篠の戦いの合戦絵図、合戦での活躍で忠次が信長から拝領した革の陣羽織もある。また、鶴岡市内の旧家から発見された信長の次男・信雄(のぶかつ)が家康に宛てた書状が初公開されている。特別展は6月12日(月)まで。
特別展の図録は5月3日から販売される。平野明夫國學院大兼任講師による特別展の記念講演会が30日午後2時から、鶴岡市本町一丁目の荘銀本店ホールで開かれる。入場無料。
2023年(令和5年) 04月30日(日)付紙面より
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きらやか銀行と仙台銀行を傘下とするじもとホールディングス(HD、仙台市)は28日、検討していたきらやか銀行への公的資金注入について、9月をめどに申請すると発表した。申請金額は160―180億円で調整している。また、資本業務提携を結ぶSBIグループと追加支援について協議を開始したことも明らかにした。
公的資金は、新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業の支援を目的とした特例制度を活用する。じもとHDは昨年5月から申請を検討していた。
また、きらやか銀行は取引先の融資資金を回収できない場合に備えた引当金を積み増しした結果、与信関係費用が昨年9月公表の45億円から86億円に増加。2023年3月期通期業績予想は、純損益を49億円の赤字から83億円の赤字に下方修正した。業績回復に向けた経営体制刷新のため取締役を14人から9人に削減し、役員報酬を大幅に減額する。
山形市のきらやか銀行本店で記者会見した川越浩司頭取は「公的資金注入により経営はより安定性を増す。取引先の抜本的な再生支援を行うため公的資金は必要だと判断した。しっかり黒字に立て直していく」と話した。