2024年11月27日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2021年(令和3年) 12月28日(火)付紙面より

ツイート

ソフトバンク打撃コーチに就任・長谷川さん(鶴岡市出身) 現役15年の活躍たたえる 地元鶴岡市で関係者集い「感謝する会」 「ファンの心打つ選手育てたい」と抱負

 今シーズン限りで現役を引退、先月に福岡ソフトバンクホークスの一軍打撃コーチに就任した長谷川勇也さん(37)=鶴岡四中、酒田南高出=へ「感謝する会」が26日、鶴岡市東原町のグランドエル・サンで行われた。スポーツ少年団などや社会人野球関係者ら合わせて約100人が参加。右足のけがと戦いながら全力プレーで夢と感動を与えた長谷川さんのプロ生活15年をたたえた。

 感謝する会では「長谷川勇也選手を応援する会」の佐藤光雄会長が「特に首位打者と最多安打を獲得した2013年の活躍はすばらしかった。最終戦の日本ハム戦を観戦し『ぜひとも200本安打を達成してほしい』と願いながら応援した記憶が忘れられない。私たちの心に夢と希望、感動を刻んだプロ野球選手でもある。(引退と同時に応援する会は発展解消となるが)これまでと変わらず応援していきたい」とあいさつした。

 この後、関係者が長谷川さんに花束を贈呈。訪れた人たちは一緒に記念撮影をしたり、感謝の気持ちを伝えた。

 壇上に立った長谷川さんは「一年一年勝負と思って頑張ってきた。多くの人たちに支えてもらい、一つの悔いもなくユニホームを脱ぐことができた。今後は打撃コーチとして一人でも多く『ファンの心を打つ選手』を育てたい。これまでと同様、鶴岡から見守っていただければ」と語った。

 会場では、福岡で行われた引退試合(日本ハム戦)とセレモニーの模様がモニターに映し出され、集まった地元ファンは最後の打席で二ゴロに倒れながらも全力疾走で一塁にヘッドスライディングした長谷川さんの姿を目に焼き付けていた。

長谷川さんに花束を贈呈し記念撮影する関係者
長谷川さんに花束を贈呈し記念撮影する関係者


2021年(令和3年) 12月28日(火)付紙面より

ツイート

報告書不記載を陳謝 皆川鶴岡市長100万円問題 市議会議員全員協議会 市長辞職を求める声も

 鶴岡市長の皆川治氏(47)が2017年10月の市長選期間中に受領した現金100万円の寄付を選挙運動費用収支報告書に記載しなかった問題で、市議会は27日、議員全員協議会を開いた。出席した皆川氏は書面を用意し、記載しなかったことについてあらためて陳謝するとともに、「引き続き市長の職務を果たし、一定のけじめ、責任の取り方については、なおよく考えていきたい」と述べた。協議の中では皆川氏の市長辞職を求める意見も出された。

 皆川氏は4年前の選挙期間中の現金100万円の寄付について、「自己資金」の立て替えとして自身の会計責任者に渡して選挙運動資金に充てられたと、説明。今月22日の報道陣の取材に対し「寄付は使っていない」としていた説明を修正した。

 さらに受領から4年後の今年8月28日、今回の市長選間近になって寄付をした支援者宅に100万円を届けたことについては、「寄付を返金すれば、受領しなかったことにできるのではないかとも考え、それによって寄付が収支報告書に記載されていないことへの非難を回避したいと考えた」と理由に触れ、未記載による法令違反状態を返金によって解消しようとの意思を持って100万円を置いてきた、とする認識を示した。結果的に返金によって、「(公職選挙法で禁止する)政治家からの寄付に該当する恐れが生じてしまったことについても、重ねておわびします」と陳謝した。

 議員からは「支援者は返金する前に2回、返金した当日も収支報告書に記載すべきだと皆川氏に求めたとしている」との指摘もあった。これに対して皆川氏は「その点の記憶は、はっきりしない」と繰り返した。

 議員からは「経緯からすれば、選挙資金の裏金の隠ぺいを図った行為だ」「自らの保身のための幼稚な考え方だ」との指摘もあり、「今後、市議会として事実関係をさらに精査していく」といった意見が相次いだ。

鶴岡市議会議員全員協議会で100万円受領問題について説明する皆川氏=27日、市議会特別委員会室
鶴岡市議会議員全員協議会で100万円受領問題について説明する皆川氏=27日、市議会特別委員会室


2021年(令和3年) 12月26日(日)付紙面より

ツイート

「鶴ケ岡城」遺構の一部確認 鶴岡市馬場町道路工事現場 「馬出」石積み約30個出土 入部400年前に意義深く 絵図での存在を証明

 年明けに迎える旧庄内藩主酒井家の庄内入部400年の節目の年を前に、入部後に整備された居城「鶴ケ岡城」の遺構の一部が確認された。鶴岡市馬場町の道路工事現場で、同市の金峯山で採掘された花こう岩類の「金峯石(きんぼういし)」を含め、城の防御拠点「馬出(うまだし)」の石積みに使ったとみられる約30個の石が出土した。市は入部400年記念事業との関連も含めて、石の活用を検討する。

 遺構が見つかったのは、山形地方裁判所鶴岡支部の敷地だった道路拡幅部分で、同市教育委員会が今月の工事立ち合いの際に確認し、24日に発表した。約4・4メートル×約7・7メートルの範囲を地表から約40センチ掘り下げたところ、石積みが現れてきた。出土した石の大きさは最大70―80センチで、20個ほどが金峯石とみられる。現在は、同支部敷地内に移して保管している。

 同所は文化財保護法に関連した鶴ケ岡城跡の「周知の埋蔵文化財包蔵地」。文献などから鶴ケ岡城の整備には、金峯山から運んだ石が使用されていたことが分かっており、市教委は今回の調査でその状態が確認されたとしている。

 馬出は城の出入り口前に敵を引きつけ、城兵との挟撃を狙う防御拠点で、鶴ケ岡城の古絵図には土塁や石垣、堀が描かれている。1622年の入部で酒井家の居城となった後、二の丸大手前に、大手門築造後の1650年代頃に造られたとみられる。城は1876(明治9)年に取り壊され、馬出があった場所も埋め立てられた。

 市教委は「これまで絵図でしか存在が分からなかった馬出の遺構が確認されたことは、400年近く前の城の整備を知る上で意義深い」としている。

道路工事現場で確認された「金峯石」群。400年近く前の鶴ケ岡城の「馬出」の遺構の一部とみられる(鶴岡市教委提供)
道路工事現場で確認された「金峯石」群。400年近く前の鶴ケ岡城の「馬出」の遺構の一部とみられる(鶴岡市教委提供)

1770(明和7)年の鶴ケ岡城絵図(鶴岡市郷土資料館所蔵)に描かれた馬出の箇所。絵図の一部を加工した(鶴岡市教委提供)
1770(明和7)年の鶴ケ岡城絵図(鶴岡市郷土資料館所蔵)に描かれた馬出の箇所。絵図の一部を加工した(鶴岡市教委提供)



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field