2022年(令和4年) 09月18日(日)付紙面より
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鶴岡市の自然と歴史を体感する「つるおかスリーデーウォーク2022」が17日、同市羽黒地域で始まった。初日は手向の宿坊街や羽黒山石段を巡る「羽黒山修験のみちコース」(20、9、5キロ)を満喫した。
スリーデーウォークは鶴岡ノルディック・ウォーク実行委員会(上野義弘会長)と鶴岡里山あるき実行委員会(櫻井修治会長)がタイアップして企画した。
この日は庄内を中心に内陸からの愛好者合わせて約100人が参加。随神門を通り国宝羽黒山五重塔や出羽三山神社三神合祭殿など、修験道ゆかりの地を巡った。
夫婦で参加した五十嵐宏介さん(32)=同市板井川=は「改めて五重塔を間近で見たが、重厚な造りに歴史観と風情を感じた。自然も豊かですがすがしい気持ちになった」と笑顔で話した。
2日目の18日はラムサール条約登録湿地の大山の上池と下池を歩くコースを楽しむ。最終日の19日は鶴岡市湯野浜海岸で「第24回国際ノルディック・ウォークin鶴岡」が行われる。
2022年(令和4年) 09月18日(日)付紙面より
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「酒田のラーメンexpo2022」が17日、酒田市の中町モールで開幕した。新型コロナウイルス感染拡大に伴って4年ぶりの開催となり、19日(月)までの3日間、普段は味わうことのできない5種のラーメンを提供、県内外に「酒田のラーメン」を広く発信する。
2018年以来となった今回は、市民有志らで組織する実行委員会(小田かほる委員長)が、全国的にも評価が高い酒田のラーメンを広く発信し、コロナ禍で疲弊した地域経済の活性化、にぎわい創出につなげようと酒田青年会議所(酒田JC、佐々木大祐理事長)と共に企画した。
提供するのは、酒田のラーメンを考える会の会員店と全国の有名店がコラボした▽自家製「石焼」煮干にはちぼし中華そば▽庄内塩中華そば▽北陸蟹味噌ラーメン―の3種、考える会の「レジェンド」7人が担当した「酒田クラシックチャーシュー麺」、酒田JCと東北公益文科大ラーメン同好会「麺恋の」が「つけ麺道 癒庵」「麺屋新三」と組んで開発した「背脂味噌豚骨ラーメン」の計5種。
初日は開会を前に大勢の市民らが列をつくり午前11時、小田委員長が「酒田のラーメンを楽しんでください」とあいさつしスタート。モール内、旧マリーン5清水屋前に用意した席はすぐに埋まり、市民らはお気に入りの一杯を堪能していた。関連企画として酒田JCが企画したトークイベントも行われた。
18日は午前11時―午後6時、19日は午前10時―午後3時。当日券は1杯900円。中町中和会、中通り両商店街では半券提示で特典がある「街ぶら企画」を実施している。
2022年(令和4年) 09月17日(土)付紙面より
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酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)は15日、三菱商事洋上風力(東京都、田中俊一社長)、ウェンティ・ジャパン(秋田市、佐藤裕之社長)、中部電力(名古屋市、林欣吾社長)、荘内銀行(鶴岡市、松田正彦頭取)の4社による寄付講座「SDGsと未来デザイン」を今月28日(水)に開講すると発表した。来年1月18日(水)まで全13回にわたり、4社に加えて各分野の専門家が教壇に立ち、学生たちがエネルギーや地域振興などについて理解を深める。
公益大と4社が先月31日に締結した「寄附講座設置に関する協定」に基づく開設。神田学長と田中社長、松田頭取らが学内で会見を開き発表した。
公益大では2021年度から、1、2年生が履修する基礎教育科目の一つとして「SDGs導入科目」を取り入れ、SDGs(国連の持続可能な開発目標)について学んでいる。寄付講座は同科目の一環で、特に脱炭素に向けた取り組み、自然環境、地域振興、エネルギーに関するより実践的な講義の聴講を通し、学生たちから課題設定・問題解決能力を身に付けてもらうとともに、地域社会の課題を「自分事」として捉え、解決策を提案できる人材の育成を図っていく。
寄付講座では、4社と関連企業、山形大農学部、鶴岡工業高等専門学校、ANAあきんど、ヤマガタデザインから講師を派遣してもらい、企業のサステナビリティ、電力ネットワーク、酒田・飽海地域で導入に向けた検討が進む洋上風力をはじめとした再生可能エネルギー、地域創生などオムニバス形式でSDGsについて学び、最終講では報告会を開催する予定にしている。
会見で、田中社長は「事業を通し培ってきた知見やネットワークを活用し、未来を担う人材の育成に貢献したい。公益大はSDGs教育に力を入れており、各社の事例を紹介しながら具体的な考え、イメージを持ってもらいたい」、神田学長は「SDGsは公益学と親和性が高く、学生にとって貴重な学びの機会になる。最先端な知識と豊富な経験に基づく講義に期待」とそれぞれあいさつした。