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荘内日報ニュース


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2021年(令和3年) 12月21日(火)付紙面より

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県内企業中心に60社アピール 3月から前倒し高専生が面談

 鶴岡市の鶴岡工業高等専門学校(森政之校長)で18日、「企業研究セミナー」が開かれ、2023年春に卒業・修了予定の本科4年生と専攻科1年生が、採用を求める県内企業の人事担当者らと面談し、各社の製品や仕事内容などについて理解を深めた。

 県新企業懇話会と連携し昨年度までは3月に実施してきたが、全国の高専で同様の取り組みが早まっていることや、年末年始休業に家族でよく話し合い進路を決めてほしいという思いもあって、初めて3カ月ほど前倒して実施。本科(創造工学科)4年生157人、専攻科1年生21人の計178人が1―3人ずつ、1回20分を5回、県内を中心にした60社(一部はオンライン参加)のうち希望する企業のブースを回り、面談した。

 各企業は、パソコンの映像や現物の製品を見せながら、企業理念や製品の特徴、仕事内容などを説明。中には高専卒のOBが入社した経緯や日々の仕事内容、やりがいなどを説明し、「ぜひうちに」とアピールする企業もあった。新しい黒スーツに、締め慣れない様子のネクタイなどリクルート姿の学生たちは、背筋を伸ばしてメモを取るなど、真剣に聞いていた。

 創造工学科化学・生物コース4年の佐藤空凱さん(19)は「思っていた以上に各企業の業務内容が細かく分かり、就職するイメージが鮮明になってきた。話を聞けて良かった」と話した。

企業の人事担当者(右)と面談し業務内容などの話を聞く鶴岡高専の学生たち
企業の人事担当者(右)と面談し業務内容などの話を聞く鶴岡高専の学生たち


2021年(令和3年) 12月19日(日)付紙面より

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大相撲・新十両昇進北の若関 勇気与えられる取組を 古里・酒田に凱旋新たな決意 八角親方「三役、横綱まで上がってほしい」

 来年1月9日(日)に東京・両国国技館で初日を迎える大相撲初場所に新十両として挑む酒田市出身の北の若関(21)=本名・齋藤大輔、八角部屋=が17日午後、師匠の八角親方(日本相撲協会理事長)と共に古里・酒田に凱旋(がいせん)。市役所を表敬し、丸山至市長はじめ地元政財界の代表、大勢の市民から歓迎を受けた。

 北の若関は宮野浦小、酒田一中出身。小学3年から酒田相撲教室に通い、中学3年時には全国都道府県中学生相撲選手権大会で優勝。さいたま市の埼玉栄高に進学し2018年、台湾で行われた第15回世界ジュニア相撲選手権大会、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)相撲競技でそれぞれ、個人と団体の2冠達成した。

 19年3月に大阪・春場所で前相撲からデビュー。稽古を重ねて着実に力をつけ、東幕下3枚目で臨んだ11月の九州場所で5勝2敗の好成績を収め、今月1日の番付編成会議で十両への昇進が決まった。1メートル90、145キロ。

 北の若関は午後2時15分ごろ、八角親方と共に「祝北の若十両昇進」の垂れ幕が掲げられた市役所に到着。酒田舞娘(まいこ)から花束を受け取り、さらに相撲教室時代の恩師、白畑悌輔さん(83)=緑町=とがっちり握手を交わした。

 表敬で、丸山市長は「テレビで毎日、活躍する姿が見られると思うとうれしいし、光栄。酒田市出身の関取は41年ぶりの快挙で、バスツアーを仕立てて初場所を見に行くという人がいるほど市民は盛り上がっている。しっかりと相撲人生を歩んでほしい」と祝福した。

 これに応え、北の若関は「初場所は厳しい戦いが続くと思うが、酒田の人たちに勇気を与えられる取組をしたい。親方の言うことを聞き、一番でも多く勝てるように頑張ります」と。八角親方によると、北の若関は体が固いため馬力のある相撲を取るという。「関取としてまだ結果を出していないにもかかわらず、ここまで盛大に歓迎されるのは珍しい。古里のありがたさを知ったと思う。部屋の親方としては三役、協会理事長としては横綱まで上がってほしいと思う。これからも支援を」と続けた。引き続き支援者から庄内米や豚肉、船凍イカ、地酒15升など、祝い品が贈られた。

市役所1階に詰め掛けた大勢の市民が見守る中、酒田舞娘から花束を受ける八角親方(左から2人目)と北の若関(同3人目)
市役所1階に詰め掛けた大勢の市民が見守る中、酒田舞娘から花束を受ける八角親方(左から2人目)と北の若関(同3人目)


2021年(令和3年) 12月19日(日)付紙面より

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「発想と演出が面白い」 黒川能役者がユーチューブでPR動画配信

 鶴岡市黒川地区に伝わる伝統芸能「黒川能」=国指定重要無形民俗文化財=の能役者を務める人たちがユーチューブでPR動画を配信している。農家や大工、郵便局員の上座の演者が「仕事姿」で能を舞っているところをアピール。「発想と演出が面白い」と注目を集めている。

 動画配信に取り組んでいるのは櫛引地域に住む20―50代の人たちが集まった「黒川蝋燭(ろうそく)能実行委員会」(遠藤直樹委員長)。1黒川能の新しいファンを開拓したい2これまでと違った角度で蝋燭能をPRしよう―と今年4月から実行委員会で話し合いの場を持ち、動画作りを始めた。

 撮影は9月に行われ櫛引地域の田んぼや柿畑を「舞台」に、ドローンを使うなど工夫した。これまで配信したのは6本(時間は1本につき2分程度)。このうち郵便局員バージョンでは配達姿で能番組の一つ「獅子」を舞い、伝統芸能の能役者といっても、いつもはごく当たり前の仕事をこなしている「普段着感」と親近感が伝わる内容にした。

 上座の能役者を務める遠藤実行委員長は「動画を見た人たちが黒川能に興味と関心を持ってくれればうれしい。今後も趣向を凝らした動画配信を検討し、黒川能の魅力を発信していきたい」と話している。

 次回7作目は、18日に春日神社で行われた約2時間にわたる蝋燭能の動画を編集した後、年内に配信する。動画はユーチューブで「黒川蝋燭能」と検索すると表示される。

黒川能PR動画のワンシーン。「獅子」を舞う農家
黒川能PR動画のワンシーン。「獅子」を舞う農家

黒川能PR動画のワンシーン。郵便局員の能役者
黒川能PR動画のワンシーン。郵便局員の能役者



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