2022年(令和4年) 09月23日(金)付紙面より
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新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチン接種が庄内では今月24日の酒田市を皮切りに始まる。県や庄内5市町では国の指針に沿って4回目接種をまだ受けていない60歳以上の高齢者や医療従事者から広げていく方針。
2回終え5カ月経過
オミクロン株対応ワクチンは、従来型とオミクロン型系統の抗原を組み合わせた「2価ワクチン」と呼ばれ、現在流行しているオミクロンの変異株「BA・5型」にも効果が見込まれている。国の米ファイザー社とモデルナ社のオミクロン株対応ワクチンの特例承認を受けて行われるもので、使用できるのはファイザー製が12歳以上、モデルナ製が18歳以上。従来のワクチン接種を2回目まで終え、前回接種から5カ月以上が経過した人が対象。これまでと同様接種は無料。
県によると、10月初旬までにファイザー製とモデルナ製のオミクロン株対応ワクチン計29万3000回分が国から配送される見通しという。国は12歳以上への拡大を10月半ばまでに進めたいとしている。全国では一部自治体で今月20日からオミクロン株対応ワクチンへの切り替えが始まっており、自治体の判断で前倒しできる。
庄内でオミクロン株対応ワクチンへの切り替えが一番早いのは酒田市で、今月24日に平田農村環境改善センターで行う集団接種から切り替え。庄内町では28日に役場庁舎B棟で行う集団接種から切り替える。鶴岡市は10月1日から市内の医療機関で接種できる。三川町は10月22日に文化館・なの花ホールで行う集団接種から。遊佐町は10月下旬に鳥海温泉・遊楽里1階ホールで行う集団接種からスタートする見通し。
一部自治体では従来のワクチン希望者に対し、事前連絡で調整するとしている。また、居住地以外の市町でも個別接種を受け付けている。問い合わせなどは各市町村のワクチン接種窓口へ。
2022年(令和4年) 09月23日(金)付紙面より
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鶴岡市観光ガイド協議会(花岡琢也会長)は、酒井家庄内入部400年を記念したミニ御殿まりを製作した。400年記念事業の公式ロゴマークをモチーフに、赤、黒、金の3色を飾り糸に使った。同会のガイドを利用した観光客に200個限定でプレゼントする。
観光客へのおもてなしとしてミニ御殿まりを贈り、鶴岡ファンの創出や伝統工芸品の周知、400年記念事業のPRを図る。市内の上野御殿まり教室に製作を依頼し200個を準備した。外見は黒地に赤と金の飾り糸をあしらい、つりひもに公式ロゴマークのタグを付けた。
21日に市観光ガイド協議会のメンバー8人が鶴岡商工会議所会館に集まり、タグ付けや袋詰めなどの作業を行った。配布対象は同会ガイドを利用した観光客で鶴岡市民は対象外。今後は土日を中心に同会へガイドの依頼が入っており、来月27日まで100個程度が配布される予定。配布期間は11月末までで、なくなり次第終了する。
花岡会長は「コロナ禍でずっと観光客が少なく、協議会の活動もなかなかできなかった。ようやく少しずつ客足が戻りつつある。酒井家400年の記念の年に、縁あって鶴岡を訪れてくれた人たちに喜んでもらえたら」と話していた。
市観光ガイド協議会は来月8、9の両日、藩校致道館で無料のおもてなしガイドを実施する。8日は午前中のみ(9時?正午)で、9日は午前9時?正午と午後1?3時。問い合わせは同協議会事務局の鶴岡商工会議所=電0235(24)7779=へ。
2022年(令和4年) 09月22日(木)付紙面より
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庄交コーポレーション(鶴岡市、國井英夫社長)と子会社の庄内交通(同市、村紀明社長)は21日、同市の市街地での10月1日(土)からの循環バスの大幅な路線拡大に伴う利用運賃や運行時刻表を公表するとともに、「バスとも」会員など新たな取り組みを発表した。運賃は1回乗車300円の均一料金制を採用し、交通系の地域連携ICカード「SHOKO cherica(ショウコウチェリカ)」で500円(いずれも大人料金)の「つるおか1日乗り放題券」を購入できる。「バスとも」は会員限定サービスとして、庄交グループのエスモールや庄内観光物産館の一部店舗で商品の5%、10%割引などの特典があるほか、協力店舗でも割引価格で買い物できるなどさまざまな特典が受けられる。
庄内交通は来月1日から、エスモールを起点にしている市内循環バスを現行の2コース12便から3コース48便へ大幅に拡充する。高齢者の移動手段の利便性向上を目的としており、バス停も58から79カ所に増設し、午前8時―午後6時台にほぼ1時間おきに12人乗りのワゴンタイプの新車両を運行する。
現行は平日のみ南東部と南西部の2コースで、それぞれ右回りと左回りを1日3便ずつ運行。これを東部の鳥居町や南部の小真木原町、稲生二丁目、青柳町などをルートに加え、1コース40分ほどの時間で3コースを運行。各コースに右回りと左回りを設定し8便ずつ走らせる。土日祝日を含め365日運行する。
この日、東京第一ホテル鶴岡で記者会見した國井社長は「循環バスの使い勝手の良さ、足回りの便利さを実感してもらい、バス利用を復権させたい。外出機会を増やす環境づくりを進め、地域経済の活性化にもつなげる。バスで高齢者の皆さんをはじめ市民の生活を変えていく」と強調した。
ショウコウチェリカによるバスとも会員(入会金1000円、年会費無料)の特典も10月1日からサービス開始となり、庄交グループ以外で特典が受けられる協力事業所はすでに7件ある。循環バスに関する問い合わせは庄内交通エスモールバスターミナル=電0235(24)5333、バスともの問い合わせは庄交コーポレーションバスとも事業局=同(22)3033=へ。