2021年(令和3年) 12月17日(金)付紙面より
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酒田南高校の家庭科食育調理コースの1年生を中心とした14人が11日、鶴岡市のあつみ温泉萬国屋で宿泊客にスイーツの振る舞いを行った。
「酒田南高校meets萬国屋」と題したコラボレーション企画第1弾。萬国屋ではこの夏、宿泊客限定でかき氷の振る舞いを行ってきた。新たなサービスを考えていたところ、同校の活動を知り、コラボが実現。材料費は萬国屋が負担し、酒南高の同コースの生徒がメニューを決め製作。クッキーはアレルギーのある人も食べられるように配慮した。当日は接客も担当した。
用意したのは「聖夜のガトーショコラ」と「マドレーヌとスノーボールの真珠」各150個、「オーナメント風クッキー」200袋の3種類。宿泊客がチェックインする時間に合わせ、1階ラウンジで店開き。お客さんが選んだケーキを皿に取り分けたり、質問に答えるなど交流していた。
生徒からは「おいしいと言ってもらえてうれしかった」「接客もできて勉強になった」などの感想が出され、宿泊客からも「またこんな企画をしてほしい」と好評だった。萬国屋では第2弾、第3弾と続けていきたいと話している。
2021年(令和3年) 12月16日(木)付紙面より
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18歳以下の子どもへのクーポン配布を含めた計10万円相当の給付について、岸田文雄首相が年内の現金一括給付を容認する考えを示した。これを受け、庄内地域の5市町のうち鶴岡、酒田、庄内の3市町は15日までに、年内に現金10万円の一括給付を行う方針を固めた。三川、遊佐の両町は年内に現金5万円を給付し、残る5万円分については今後検討する。
鶴岡市は政府の方針転換を踏まえ、急きょ全額を現金で一括給付する方針を決めた。開会中の市議会12月定例会の最終日の17日に、関連予算を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を追加提出する。給付対象は約1万7000人。児童手当を受給する世帯などは申請手続きが必要なく、年内に児童手当の口座に振り込む予定。高校生相当の子どもが、児童手当の受給対象の子どもと同居していない場合や公務員児童手当を受給する世帯は申請が必要。年明けにも申請受け付けを開始し、その後の振り込みとなる。
酒田市は児童手当を受給している中学生以下の子どもがいる約5500世帯、対象約1万人に27日、現金10万円を給付する。高校生のみの世帯や新生児のいる世帯には年明けに申請手続きの案内を行い、約300人を想定している。対象約3000人の庄内町は14日に緊急会議を開いて、年内の一括給付を決め、開会中の町議会12月定例会に関連の補正予算案を提出した。
一方、三川町(対象約1200人)と遊佐町(同約1500人)は年内に現金5万円を給付。残る5万円分について両町の担当者は14日、ともに「クーポンか現金かも含め、検討中」とした。庄内地域の市町の担当者からは「政府方針が日々変わって困っている」など困惑の声が上がった。
10万円相当給付は新型コロナウイルス禍に対応し、政府が11月19日に決定した経済対策に子育て支援策として盛り込まれた。当初は0―15歳の中学生以下は年内に、16―18歳の高校生世代は年明け以降にそれぞれ現金5万円の給付を始め、残る5万円分は子育て関連の買い物に使えるクーポンの形で新学期や入学に向け来春配布する方向性を示した。クーポンは預貯金できないため、コロナ禍に対応した地域の事業者向け消費喚起策として打ち出された。しかし、クーポン配布には「印刷や協力店舗の募集、登録など事業実施に相当な時間と労力がかかる」など難色を示し、一括給付を表明する自治体も出ていた。
2021年(令和3年) 12月16日(木)付紙面より
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アジア最大規模のワイン審査会の一つ「第24回ジャパン・ワイン・チャレンジ2021」で、JA庄内たがわ月山ワイン山ぶどう研究所(鶴岡市越中山、成澤健所長)の赤ワイン「ソレイユ・ルバン・ヤマソービニオン2019」が銀賞、白ワイン「ソレイユ・ルバン甲州シュール・リー2020」が銅賞と、ダブル受賞を果たした。
この審査会は1997年から開かれ、国内外の業界著名人が審査している。今回は世界28カ国から1100点余が出品され、10月5日に東京都内で審査、このほど審査結果が公表された。
ソレイユ・ルバン・ヤマソービニオンは、鶴岡市朝日地域産のブドウ「ヤマソービニオン」(山ブドウとワイン用品種カベルネ・ソービニオンの交配種)を100%使い、果実の芳醇(ほうじゅん)な香りと野性味ある味わいが特徴の辛口ワイン。今春には女性のみの審査員による「第15回フェミナリーズ世界ワイン・コンクール」(フランス)で金賞を受賞している。
一方、同甲州シュール・リーは、同市櫛引地域産のブドウ「甲州」を100%使い、フルーティーな香りと切れの良い酸味を持つ辛口ワイン。昨年も同審査会で銅賞を受賞している。
成澤所長は「ともにうちの主力商品で、以前から多くの賞を頂いている。ワインづくりの技術をあらためて評価してもらい、うれしい」と喜びを語る。
国税庁の地理的表示(GI)に今年6月30日付で、本県のワインが指定されたことから、県内業界は一定の生産基準を満たしたワインに「GI山形」の認定シールを貼っており、この2種についても表示を付けて販売していく。
成澤所長は「昨年からコロナ禍で需要が例年より2、3割ほど落ち込んでいる。販路の大半は地元なので、これからのクリスマスやお歳暮、正月など、機会を捉え、多くの人に地元のおいしいワインを飲んでもらえたら」としている。
ともに750ミリリットル入りで価格は2200円(税込み)。問い合わせは月山ワイン山ぶどう研究所=電0235(53)2789=へ。