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荘内日報ニュース


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2019年(令和1年) 06月08日(土)付紙面より

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「美しいやまがたの海」クリーンアップ運動 ごみの生態系への影響考える

 プラスチックなど海洋ごみが生態系に与える影響がクローズアップされる中、「美しいやまがたの海」クリーンアップ運動が6日、酒田市の宮海海水浴場を皮切りに始まり、西荒瀬小学校(久米井浩校長、児童116人)や宮海自治会(阿彦忍会長)の関係者らが海岸に落ちているごみを拾い集めた。

 海岸漂着ごみの削減に向け2008年7月、産学官民25団体で設立した「美しいやまがたの海」プラットフォーム(代表・小谷卓鶴岡高専名誉教授、事務局・県庄内総合支庁環境課)が毎年この時期、庄内各地の海岸で実施している。今年はこの日から来月15日まで酒田市、鶴岡市、遊佐町の計10カ所で各市町や自治会、NPO、企業関係者が参加して実施する。

 この日の宮海会場は、西荒瀬小の全児童や宮海自治会、市、酒田共同火力発電など周囲の企業関係者ら約200人が参加。日本財団の助成で「海と日本プロジェクトin山形実行委員会」(委員長・小谷名誉教授)が取り組む「海ごみゼロウィーク」とのタイアップ企画として、全員が美しい海を象徴する青いタオルを首に巻き、ごみを「可燃」「不燃」「ペットボトル」に分別して各袋の数を集計した。

 開会式では西荒瀬小の久米井校長が「プラスチックごみを海の生き物が食べ、それを食べた人間のうんちから出てくることもある」など課題を投げ掛けた。異学年のグループに分かれた子どもたちは、海岸に落ちているごみを一つ一つ丁寧に拾い集めた。

 2年生の氏川怜玖音君(8)は「海が汚れないようにという活動。自分はペットボトルを捨てたりしないし、これからも捨てない」と話した。

 「海ごみゼロウィーク」では先月26日から今月8日まで、宮海を含め庄内の5カ所で同様の活動を実施。

宮海海水浴場でごみを拾う西荒瀬小の子どもたち
宮海海水浴場でごみを拾う西荒瀬小の子どもたち


2019年(令和1年) 06月07日(金)付紙面より

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ジェットスター・片岡社長 鶴岡、酒田両市長と懇談

 8月1日から庄内空港と成田空港を結ぶ新規路線を運航する格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)の片岡優社長は5日、鶴岡、酒田の両市役所を訪れた。皆川治鶴岡、丸山至酒田の両市長とそれぞれ懇談し、新規就航路線の市民へのPRへの協力を要請した。

 同社は4月17日、LCC、成田発着ともに県内初となる新規路線就航を発表。同社としては初の東北地区の路線として1日1往復を運航する。片道運賃は4490円から。

 両市長との懇談は非公開で行われた。終了後、片岡社長は報道陣に対し、就航発表後に一気に増えた予約の勢いが少し鈍化してきているとした上で、「(予約状況は)他の路線と比べても決して悪くないが、さらに拡大したい。就航まで2カ月足らずであり、新規路線就航の地元向けPRをお願いした」と述べた。

 庄内空港利用振興協議会会長でもある皆川市長は「告知が十分でなかった。首都圏のふるさと会や高校の同窓会などにも働き掛け、地域の小さな会合などでもPRしていきたい」と話した。丸山市長は「旅行代理店を通じて予約ができると分かった。東北公益文科大の学生が帰省する際にも利用してもらえるようPRしたい。成田から都心まで1000円程度で行けることも発信していきたい」と述べた。

 3日に県庄内総合支庁で開かれた県政運営説明会で、吉村美栄子知事は予約状況が低調だとして、「最初が肝心。今のままでは撤退されてしまう。この就航はぜひとも成功させなければならない」と危機感をあらわにし、庄内地域の市町や産業界の代表らに協力を強く訴えていた。

丸山酒田市長(右)に新規路線のPR協力を要請した片岡社長=酒田市役所
丸山酒田市長(右)に新規路線のPR協力を要請した片岡社長=酒田市役所


2019年(令和1年) 06月06日(木)付紙面より

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中国へ県産品売り込み

 酒田市は4日、友好都市の中国河北省唐山市の京唐港と酒田港を結ぶ新規航路が開設されたと正式に発表した。丸山至市長は「日本酒や米などを売り込んでいきたい」と県産品の輸出拡大に期待を寄せている。
 唐山市は人口約790万人で、鉱工業が盛んな港湾都市。天津市と約100キロ、北京市と約150キロの距離にあり、来年には北京―唐山間の高速鉄道が開通する。京唐港はここ10年ほどの間に急成長し、2017年のコンテナ貨物取扱量が約200万個(20フィートコンテナ換算)と、わが国5番目の大阪港(17年約230万個)に匹敵する。

 酒田市とは、酒田大火があった1976年に大地震に見舞われ、共に大きな災害から復興した縁で交流が始まり、90年7月には友好都市の盟約を締結。中国で開かれる卓球大会に中学生を派遣するなど相互に行き来し交流している。市では友好の絆を経済交流に発展させようと昨年12月、東京都内で開かれた唐山市の商談会に出向くなど新規航路の開設を働き掛けてきた。

 その結果、京唐港でコンテナ貨物を扱っている上海合徳国際物流公司と南星海運との協調運航で5月10日、京唐―釜山間の新規航路が開設された。酒田港からは週3便の定期コンテナ船のうち2便が南星海運の協調運航で釜山まで行っており、釜山経由で酒田―京唐が結ばれた。

 丸山市長は4日の定例記者会見で、中国への市訪問団(先月24―29日)の成果として新規航路開設を正式に発表し、「一定の達成感はあるが、まだ航路ができたばかりで、今後はモノの確保が課題。現地でニーズが高い日本酒をはじめ、米や加工食品、菓子などを売り込んでいきたい」と抱負。県産米の酒田港からの輸出に向けては、酒田港の薫蒸上屋が昨年5月に中国政府の認可を得たものの、天童市内の精米施設は同政府の認可をまだ受けておらず、懸案になっている。これについては「習近平氏(国家主席)が来日するG20(今月28、29日、大阪府)に向け、新たな展開になるよう働き掛けを強めている」とした。

酒田港―京唐港の新規航路のイメージ図
酒田港―京唐港の新規航路のイメージ図



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