2018年(平成30年) 09月01日(土)付紙面より
ツイート
前線の影響で30日から31日にかけ、庄内、最上を中心に大雨に見舞われ、河川の増水により酒田市や鶴岡市、庄内町の広い地域に避難勧告や避難準備の情報が相次いだ。庄内町の狩川地区では一部で床下浸水もあった。
日本海から東北地方に延びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となり、雷を伴って局地的に激しい雨が降った。山形地方気象台によると、降り始めから31日午前11時までの総雨量は庄内町狩川で198・5ミリ、酒田で150・5ミリ、鶴岡で130・5ミリに上った。
庄内町では31日午前3時40分、清川、立谷沢両地区の計344世帯、1000人に避難勧告を発令。両地区で合わせて約70人が避難場所となった公民館に避難した。また、狩川地区では30日夜、7戸ほどで床下浸水が発生した。
酒田市では最上川の水位が上昇したため31日午前11時45分、流域の約4900世帯、約1万2000人に「避難準備・高齢者等避難開始」を発令。午後1時には丸沼、新堀、落野目、遊摺部に避難勧告を発令した。市街地では道路が冠水し、一時、通行止めとなる地域もあった。
鶴岡市は30日午後5時45分、京田川の増水に伴い、藤島地域の三和、関根、千原地区の55世帯、180人に「避難準備・高齢者等避難開始」を発令。31日正午には藤島川の増水により、同地域の長沼地区の一部となる99世帯、347人に同情報を発令した。市防災安全課によると、山間部の一部県道で土砂流出があり、通行止めの措置が取られている。
一方、交通機関では、JR羽越本線が31日の始発から村上駅(新潟県)―余目駅間で運転を見合わせ、特急いなほが全区間・区間運休した。国道47号新庄―戸沢間は31日午前6時半から、排水作業のため通行止め。
2018年(平成30年) 08月31日(金)付紙面より
ツイート
来年秋に行われるJR東日本の大型観光誘客事業「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン(DC)」を1年後に控え、10月からスタートするプレDCの共同記者発表会が29日、新潟市内で開かれた。「日本海美食旅(ガストロノミー)」をキャッチフレーズに、庄内エリアでは食と酒を楽しむリゾート列車の初運行や、特別メニューを提供するレストランウイークなどを繰り広げる。
プレDC期間は10月1日(月)から12月31日(月)までの3カ月間。JR羽越本線で結ばれた新潟・庄内の8エリアで多彩な宿泊、日帰りの誘客事業を展開。共通する「食」「酒」の魅力を中心に、食文化を育んだ歴史や伝統、暮らしなどの地域ストーリーを国内外に発信する。
庄内エリアでは、出羽三山の精神文化、城下町・鶴岡、港町・酒田が育んだ豊かな食文化をコンセプトに設定。出羽三山詣での後に湯野浜、あつみ、湯田川の各温泉地で温泉に漬かり特別料理を味わってもらう「精進おとし」の現代版で誘客を図る。
食と地酒を味わうリゾート列車「庄内Shu*Kura(しゅくら)」は10月6(土)から8(月)の3日間、JR新潟駅―鶴岡駅発着で運行。オリジナルメニュー付きで宿泊、現地発着の日帰りコースを設ける。
これまで新潟県内で行われていた周遊スタンプラリー「うまさぎっしりスタンプラリー」は、庄内エリアを加えて12月16日(日)まで実施。特別メニューを提供する日本海ガストロノミー・レストランウイークは11月11日(日)までの期間、庄内エリア5店舗を含む計30店舗で展開する。10月1日午後6時からJR鶴岡駅前のフーデェヴァーでオープニングイベントを行う。
2018年(平成30年) 08月31日(金)付紙面より
ツイート
「のばそう!健康寿命、担おう!地域づくりを」をテーマにした第53回県老人福祉大会(県老人クラブ連合会主催)が29日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれ、県内各地区の老人クラブ会員や高齢者福祉の関係者ら約1200人が参加し、高齢者の尊厳が守られる社会保障制度の確立、健康寿命を延ばす介護予防活動の充実などを盛り込んだ大会宣言を採択した。
県内4ブロックの回り持ちで毎年開催しており、鶴岡市では8年ぶり。式典で大会会長の亀谷千代子県老人クラブ連合会長が「人生100年時代に向け、健康を意識した地域社会づくりなど多様な担い手の育成が求められ、地域活動を行っている老人クラブへの期待は一層高まっている」と式辞を述べ、皆川治鶴岡市長が歓迎のあいさつをした。
老人クラブの育成に貢献し、社会福祉活動を積極的に展開するなどした180個人、16団体に知事感謝状、県老連会長表彰・感謝状、県老連女性委員会設立20周年記念特別表彰が贈られ、会員増で実績があったクラブも表彰。鶴岡工業高生徒会からは、生徒たちが製作した交通安全夜光反射材キーホルダーが参加者全員に贈られた。受賞者を代表し、老人クラブ指導育成功労で知事感謝状を受けた鶴岡市の小松金悦郎さんが「多くの方々に支えられて社会参加活動に取り組んできた。今後も地域で手を携えて活動していきたい。出会った全ての方々に感謝します」とお礼の言葉を述べた。
今年は県老連女性委員会設立20周年と鶴岡市老連合併10周年の記念大会として開催。式典後は「輝きのステージ」として、同市や三川町の女性会員たちが舞踊や健康体操、合唱を発表した。