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荘内日報ニュース


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2018年(平成30年) 03月15日(木)付紙面より

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鶴中央高生へ 滝川さん指導

 鶴岡中央高で14日、旬を迎えたサクラマスを使ったかまぼこ製作実習が行われ、食物系の2年生21人がつみれ汁とさつま揚げの2種類の調理を学んだ。

 同校が外部講師を招いて1、2年生を対象に3月に実施している特別授業の一つで、地域の食材を利用した食品を知ることで、加工食品の製造過程に理解を深めてもらうとともに、地元の食と食文化に触れてもらうのが狙い。

 庄内浜文化伝道師で同市本町一丁目のかまぼこ店「竜泉・滝川」の滝川義朗社長が講師となって、かまぼこ作りを説明。すった魚肉に塩と砂糖を加えてペースト状にして成形し、加熱する加工工程を紹介して「蒸すと板かま、焼くと笹かまやちくわ、揚げるとさつま揚げ、ゆでるとはんぺんやつみれになる。魚肉の重さに対し、塩約2%、砂糖約8%を入れるが、塩の量が一番大事。いろんな魚に応用できる」と伝えた。

 生徒たちは体長30センチほどのサクラマス1匹を3人で調理。丁寧にさばいて皮を取り、フードプロセッサーを使って、「高級魚のかまぼこ」作りに励み、地元の食材を使った加工食品への理解を深めていた。

旬のサクラマスを使った「高級なかまぼこ」作りに挑戦した
旬のサクラマスを使った「高級なかまぼこ」作りに挑戦した


2018年(平成30年) 03月14日(水)付紙面より

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余目酒田道路18日の全線供用前に 本線上歩き理解深める

 今月18日に開通する国道47号余目酒田道路の庄内町廻館―酒田市新堀間(6・8キロ)の現地見学会が12、13の両日、庄内町余目の余目交差点などで行われ、余目第一小学校(阿部雅彦校長、児童236人)の児童や近隣住民が本線上を歩いたり、通行時の注意事項を学んだりした。

 今回の開通で廻館―酒田市東町間12・7キロの余目酒田道路は全線供用となる。見学会は工事を進めてきた国土交通省酒田河川国道事務所(赤城尚宏所長)と庄内町が、道路整備への理解を深めるとともに、誤進入や逆走などの事故を防ごうと実施した。

 12日午前、地元の余目一小の児童を対象にした見学会には、希望した1―6年生44人と引率教員が参加。余目交差点近くの接続道路で酒田河川国道事務所職員から、道路整備の経緯や「完成すると、街なかの渋滞が減り、交通事故が少なくなる。酒田港の荷物の行き来が活発になり、観光も盛んになる」といった話を聞いた。その後、子どもたちは本線上を廻館方面に向かい、往復約1キロにわたり歩いた。高架になっている道路上から自分たちの学校を見つけたり、「今日はいいよ」と言われ道路上にゴロゴロと寝転び、歓声を上げた。

 5年生の秋葉啓琶君(11)は「下から見るより標識が大きく見えた。街なかの事故が減れば安全になり、いいと思う」と話した。

 酒田河川国道事務所の大友武彦副所長は「自動車専用道路なので、開通後は歩く機会がなく、良い思い出になれば。また、子どもの頃から道路整備の意義などを考えるきっかけになればうれしい」と話した。

 近隣住民向けの説明会は12日午後に1回、13日に3回の計4回行われ、バスで移動しながら余目東(廻館)、余目、新堀の各交差点の通行方法などが説明された。

余目酒田道路の本線上に寝転び大喜びの余目一小の子どもたち=12日午前
余目酒田道路の本線上に寝転び大喜びの余目一小の子どもたち=12日午前


2018年(平成30年) 03月13日(火)付紙面より

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揺らぐ炎に「忘れない」

 東日本大震災から7年を迎えた11日、庄内各地で追悼行事が行われた。鶴岡市の鶴岡アートフォーラムでは記憶と教訓の風化を防ぐ「7年目のキャンドルナイト」が開催され、入り口には「絆」「希望の光」などとメッセージが託された手作りキャンドルで「つながる」などの文字がかたどられた。

 キャンドルナイトは仙台市で被災した鶴岡市出身の女性がフェイスブックで発信したメッセージをきっかけに、震災翌年の2012年から「震災を風化させず被災者と思いを共有しよう」と呼び掛け、市民や山形大農学部の学生が実行委員会(代表・菊池俊一山大農学部准教授)を立ち上げて始まった。活動は酒田市にも広がり、13年から生涯学習施設「里仁館」が中心となり東北公益文科大の学生らが活動に加わって実施されている。

鶴岡会場

 この日、鶴岡市のメーン会場となる鶴岡アートフォーラムでは日没後、市民参加のワークショップで制作された約2000個のキャンドルに点灯。午後7時からはアートフォーラム交流広場で「キャンドルの夕べ」が行われ、市民有志による踊りや合唱が披露された。家族で訪れた同市馬場町の横山明彦さん(45)は「母の実家が岩手にあり、思い出の景色は津波で流された。7年前のことを考えるいい機会になるし、子どもにも伝えたい」、妻の彩子さん(37)は「余震の中で長女を産んだことを思い出す。まだ終わっていない」と話していた。

 キャンドルの夕べに先立ち、同会場では「追悼と防災の集い」も開かれ、地震発生の午後2時46分に黙とう。山大農学部4年の小野美乃里さん(22)が「キャンドルナイトの活動で学んだ人の温かさと日常のありがたみを忘れずに生活していきたい」と「7年目の思い」を語った。会場では防災グッズなどの展示も行われた。

酒田会場

 酒田市の中心市街地で同日夜、市民手作りのキャンドル約1000個と、100個ほどの絵灯籠に火をともし、犠牲者の冥福と被災地の一日も早い復興を祈った。

 いずれも同市の生涯学習施設「里仁館」(冨士直志館長)、中通り・中町中和会両商店街振興組合の主催。キャンドルは東北公益文科大や市内の高校で開催したワークショップの際、学生や生徒、市民が製作した。

 キャンドルは市中町にぎわい健康プラザ前に並べられた。酒田詩の朗読会を主宰する阿蘇孝子さんの朗読、酒田マリーンジュニア合唱団による合唱に引き続き、約60人の参加者が見守る中、メーンキャンドルに点火。柔らかな炎が辺りを照らし出し、「3・11わすれないきぼう」「ガンバレとうほく!」の文字が浮かび上がった。

震災の記憶と教訓の風化を防ぐ「7年目のキャンドルナイト」が行われた=11日、鶴岡アートフォーラム
震災の記憶と教訓の風化を防ぐ「7年目のキャンドルナイト」が行われた=11日、鶴岡アートフォーラム

忘れない―。淡く揺らぐ炎を見つめる子どもたち=11日、酒田市中町にぎわい健康プラザ前
忘れない―。淡く揺らぐ炎を見つめる子どもたち=11日、酒田市中町にぎわい健康プラザ前



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