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荘内日報ニュース


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2017年(平成29年) 05月06日(土)付紙面より

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三川町恒例「菜の花まつり」 花畑に笑顔広がる

 三川町のいろり火の里周辺で5日、恒例の「菜の花まつり」が開かれた。満開の菜の花畑で行われた「菜の花娘」の写真撮影会をはじめ多彩な催しが繰り広げられ、家族連れなどでにぎわった。

 菜の花まつりは町の花・菜の花を広くPRしようと実行委員会が毎年この時期に開催している。今年で35回目。

 すっきりと晴れたこの日、会場には多くの家族連れやアマチュアカメラマンが詰め掛けた。午前10時40分すぎ、「なの花温泉田田」東側に広がる菜の花畑では、かすりの着物に身を包んだ「菜の花娘」4人をモデルに撮影会が行われ、アマチュアカメラマンらが「こっちに目線を下さい」などとポーズを指定しながら熱心にシャッターを切った。子ども用のかすりの着物も貸し出され、親子連れが記念撮影を楽しんでいた。

 ほかにもバルーンリリースや働く車の展示、犬猫里親探し会、県立産業技術短期大学校庄内校の協力で初めて行われたイベント「スマホでビンゴー 三川へGo!」などが行われ、会場は多くの家族連れで終日にぎわっていた。

 かすりの着物を着た鶴岡市の田村帆希ちゃん(3)は「着物を着られてうれしい」と笑顔。母親の瞳さん(33)は「かすりの着物を着る機会はめったにないので良かった。菜の花も満開できれい」と話していた。

満開の菜の花を背景に菜の花娘たちをモデルにした写真撮影会などが行われた「菜の花まつり」
満開の菜の花を背景に菜の花娘たちをモデルにした写真撮影会などが行われた「菜の花まつり」


2017年(平成29年) 05月05日(金)付紙面より

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豪華寝台列車「四季島」庄内路走る 鶴岡駅とあつみ温泉駅停車、見物に1000人

 JR東日本が1日から運行を始めた豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島(トランスイートしきしま)」の一番列車が4日早朝、秋田県から羽越本線を走行して庄内に入った。県内唯一の停車駅となった鶴岡市の鶴岡駅とあつみ温泉駅には市民だけでなく県外を含め合わせて1000人を超える人が見物に訪れ、乗客は加茂水族館やあつみ温泉の観光を楽しんだ。庄内を訪れる3泊4日のコースは11月末まで計26回運行され、全て完売。地元関係者は「乗客の皆さんから鶴岡の良さを全国に発信してもらうチャンス」と期待を寄せている。

 乗客33人を乗せた四季島は4日午前5時18分に鶴岡駅、同6時にあつみ温泉駅に到着し、鶴岡駅に14分、あつみ温泉駅に1時間34分停車し、新潟県に向かった。鶴岡駅では荘内藩甲冑(かっちゅう)武者隊が立ち回りを披露するなどして歓迎。あつみ温泉駅では榎本政規鶴岡市長、若松邦彦あつみ観光協会長ら大勢の地元関係者が横断幕や小旗を手に出迎え、見物に訪れた人々はシャンパンゴールドの車両をバックに記念撮影していた。午前5時に起床し両親と訪れた鶴岡市美原町の伊藤歩生君(5)は「四季島はとってもスペシャル。窓がかっこいい」と笑顔で話した。

 乗客のうち16人は鶴岡駅で降り、バスで加茂水族館見学へ。15人はあつみ温泉駅で降り、萬国屋で朝風呂、チットモッシェでしな織体験を満喫した。四季島のクルーは「乗客の皆さんは加茂水族館のクラゲ観賞、温泉での朝風呂をとても楽しみにしていた」と話した。あつみ温泉出発後、乗客は車内で奥田政行アル・ケッチァーノオーナーシェフの手による庄内の旬の食材を使った朝食を堪能した。

 10両編成の四季島は東京・上野駅発着。3泊4日コースは関東、東北、新潟などを巡り、庄内には毎回、最終4日目の早朝に入る。受け入れ側となる奥泉和也加茂水族館長は「第1級の旅の観光地に選ばれてうれしい。クラゲだけでなく庄内の磯釣りや魚食の文化も紹介できた。訪れた方々は『素晴らしい』と皆さん感動していた」、若松あつみ観光協会長は「乗客の方々は発信力のある人が多い。この機会にあつみ温泉の良さをアピールし、リピーターとして訪れてもらうことや全国への情報発信を期待している」と話した。

 来年3月24日には2泊3日の「東日本の旬」コースで酒田駅に停車し、雛(ひな)巡り観光が行われる。

朝日を浴びシャンパンゴールドの車体を輝かせながら庄内の海岸線を走る四季島=4日午前7時40分ごろ、鶴岡市小岩川
朝日を浴びシャンパンゴールドの車体を輝かせながら庄内の海岸線を走る四季島=4日午前7時40分ごろ、鶴岡市小岩川


2017年(平成29年) 05月05日(金)付紙面より

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伝承への熱い思い舞台で披露

 鶴岡市山五十川の河内神社で3日、例祭の「春祭典」が行われた。同地区に伝わる「山戸能」と「山五十川歌舞伎」(いずれも県指定無形民俗文化財)が、同神社境内の古典芸能伝承館で奉納上演され、地元の子どもや青年が熱演した。

 山戸能は平安時代初期、能楽に堪能な人が始め、その後鶴岡市黒川地区から移住した人たちが多くの演目を伝えたとされる。また、山五十川歌舞伎は江戸時代中期、神事に伴う村芝居として始まったという。

 現在は山五十川古典芸能保存会の下、山戸能一座(三浦市樹座長)と山五十川歌舞伎一座(尾上菊之丞座長)がそれぞれ伝承している。一つの集落で能と歌舞伎の両方が伝承されているのは全国でもまれで、能は1976年、歌舞伎は86年にそれぞれ県の文化財に指定された。

 今回の演目は、能が稚児舞の「恋慕の舞」、翁や三番叟、子どもが演じる千歳が登場して天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「式三番」、春日明神を参詣する途中に明恵上人が八大龍王と出会う番能「春日龍神」が披露された。歌舞伎は「仮名手本忠臣蔵『大序 鶴ケ岡社頭兜改めの場』(つるがおかしゃとうかぶとあらためのば)」が上演された。

 役者がせりふを決め、見えを切ると地元住民たちから「いいぞ」「頑張れ」と声援が飛び、地区内外から訪れた観客たちは春祭りの明るい雰囲気の中で演じられる各演目を楽しんでいた。友人と一緒に観賞した鶴岡市内の70代女性は「初めて見に来た。役者たちの熱演が素晴らしくて楽しめた」と話していた。

地元の子どもや青年が熱演した山戸能
地元の子どもや青年が熱演した山戸能

役者が見えを切ると「いいぞ」と声援が飛んだ山五十川歌舞伎
役者が見えを切ると「いいぞ」と声援が飛んだ山五十川歌舞伎



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