2022年(令和4年) 5月31日(火)付紙面より
ツイート
酒田市出身のシャンソン歌手・故岸洋子さん(1934―92年)の楽曲を歌い継いでいくことを目的に活動している「岸洋子を歌いつぐ会」(櫻田常夫会長)主催の「岸洋子希望コンサート&メモリアルうたごえ」が28日、同市の市総合文化センターで開かれた。
歌いつぐ会は、岸さんの没後25年の節目に合わせ2017年5月、元音楽教師の佐藤喜和子さんが中心となって設立。市内の児童・生徒に岸さんの功績を紹介している他、岸さんの誕生日(5月23日)に合わせて「希望コンサート」、命日(12月11日)ごろには市民が岸さんの楽曲を歌う「メモリアルうたごえ」の2イベントを開催。昨年からはコロナ禍のリスク軽減のため、2つを統合して開催している。統合イベントは今回で2回目。
この日は市民ら約400人が参加。イベントは2部構成。第1部は「希望コンサート」で、バイオリニスト・池田敏美さん、ソプラノ歌手・高橋まり子さん、チェリスト・鈴木信哉さん、ピアニスト・鈴木布美子さんの演奏家4人によるバッハ作曲「主よ、人の望みの喜びよ」で幕開け。「ウクライナ国家」やフォスター作曲「懐かしの我がケンタッキーの家」などを演奏し、会場の聴衆を魅了。アンコールでは岸さんの「愛の讃歌」を披露し、会場から大きな拍手が送られた。
第2部は「メモリアルうたごえ」と題し、市民らが佐藤さんのリードで「愛の讃歌」「青い山脈」「こいのぼり」「浜辺の歌」など童謡や歌謡曲を会場一体となって歌い上げた。