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荘内日報ニュース


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2018年(平成30年) 12月19日(水)付け紙面より

地域おこし協力隊・阿部さん 庄内弁の魅力 国内外発信

 酒田市八幡地域の大沢地区を拠点に活動する地域おこし協力隊の阿部彩人さん(38)=同市大蕨=が中心になり、同地区を舞台にした庄内弁ドラマ「んめちゃ!」の3作目を制作し、動画サイトYouTubeにアップして庄内弁の魅力を国内外に発信している。

 阿部さんは酒田市漆曽根生まれ。酒田東高、一橋大を卒業後、東京都内のIT関連企業に就職。学生時代は東京・北区の庄内出身者の学生寮「荘内館」(現・駒込学生会館)で過ごし、在京中は芋煮ソング「芋煮deハーモニー」、庄内弁ドラマ「んめちゃ!」を2作制作するなど、郷土愛に満ちた活動を展開。Uターンを考えていたところ、酒田市が協力隊を募集していることを知って応募、今年5月に着任した。

 庄内弁ドラマを作るきっかけは、荘内館時代の体験にさかのぼる。「大学の友人が遊びにくると、自分と先輩が庄内弁で話していることが全く理解できず、むしろ『暗号みたいでかっこいい』と言われ、誇りに思うようになった」という。首都圏で庄内に関わるイベントを企画するため2013年夏、酒田市出身の歌手・白崎映美さんと都内で会ったところ、「地元の幼稚園児は標準語を話している」と聞き、「このままでは庄内弁が消えてしまう」と危機感を覚え、奮起。同年11月に庄内弁ドラマの第1作、14年8月に第2作を制作し、視聴回数は2作合わせて約14万回となっている。

 2作までのストーリーは、庄内弁アーティスト「サガダクション」の大ヒットで庄内弁ブームが巻き起こり、標準語を凌駕(りょうが)。標準語の衰退を恐れた政府は庄内弁を弾圧する。それに屈しないネイティブスピーカーのバルバロイが酒田の山間部に身を隠し、ひっそりと暮らす。芋煮が、それを食べると庄内弁がしゃべれるようになるというマジカルフードとして登場する。

 第3作はその後の話で、酒田の山奥における庄内弁をめぐる攻防を描いた。今年10月上旬、下黒沢の山神社をはじめ、大半を大沢地区で撮影した。2作までと同様、主演アキチャン役と監督・脚本は、阿部さんの大学時代の友人で劇団四季の技術スタッフを務めた鈴木ナナ子さん(新潟県在住)が担当し、白崎さんもアキチャンの友人・ユイチャン役で出演。そのほか、大沢清流太鼓の小学生から高齢者まで、大沢地区の住民が大勢出演する。今月10日からYouTubeにアップしている。

 阿部さんは「庄内弁の『もっけだ』『やばち』などは標準語で表現できない。人間の命を伝える美しい言葉で、みんなが誇りにして次代に伝えていってほしい。県外の人には庄内の美しい景色などを見て、足を運んでもらえれば」とドラマに寄せる思いを語った。

庄内弁ドラマ「んめちゃ!」第3作のタイトル映像などを掲げる阿部さん
庄内弁ドラマ「んめちゃ!」第3作のタイトル映像などを掲げる阿部さん



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