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荘内日報ニュース


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2020年(令和2年) 6月20日(土)付け紙面より

19年山形県沖地震から1年 鶴岡市小岩川 サイレン鳴らし備え呼び掛け

 昨年6月18日の山形県沖地震から丸1年となった18日、多くの家屋で屋根瓦が落ちるなど最も大きな被害が出た鶴岡市の小岩川集落(約150世帯、住民約400人)は、この日を「地震の日」に制定した。同日午後7時には集落内の有線放送でサイレンを鳴らすとともに、消防団員がポンプ車に乗ってカンカーン、カンカーンと文字通りの「警鐘」を鳴らしながら集落内をパトロール、地震の記憶を風化させず、災害への備えを怠らないよう注意を喚起した。

 地震は昨年6月18日午後10時22分、本県沖を震源に発生。マグニチュード(M)6・7で、鶴岡市温海川では県内観測史上初となる「震度6弱」を観測。本県沖などに「津波注意報」が発表され、同市鼠ケ関で高さ11センチの津波を観測。市内では沿岸部を中心に避難場所など53カ所に4075人が避難。18人が重軽傷を負い、家屋1025棟で屋根瓦が落ちるなど損傷、酒蔵で瓶が割れるなど、被害総額は37億円に上った。

 小岩川地区では、全員が高台などに逃げ、けが人はなかったものの、発災直後の調査で空き家を含め91棟で屋根瓦が落ちるなど大きな被害を受けた。ブルーシートでの被覆や、がれきの撤去、罹災(りさい)証明の発行など、多くの人の支援で復旧が進められた。工事の人手がなく、多くの工事が冬を越したが、これまで数戸(空き家除く)を除き、屋根の復旧はほぼ終えた。

 「地震の日」は、地震から1年を前に、自治会の本間新一会長(69)の提案で制定された。既に集落には、百数十年前に集落のほぼ全戸が焼けたことを忘れないため12月3日を「火災記念日」に制定し、防火啓発を行っている。これにならい、地震にも備える意識を高める狙いだ。

 この日午後7時前、集落中央の小岩川公民館前には、本間会長ら自治会役員と市消防団温海方面隊第5分団第1部(佐藤日出輝部長)の幹部、合わせて12人がヘルメット姿で参集。本間会長が「1年がたった。けが人もなかったのは、皆さんの意識の高さや迅速な行動のおかげ。地震を記憶にとどめ、今後の地震に備えるとともに、国・県・市、各方面の支援で復旧できた感謝の気持ちを忘れないようにしよう」と、地震の日を制定した意味を語った。

 消防団幹部が集落内の有線放送で地震から丸1年たったことを告げ、「これからも突然の災害に備え、今一度、身の回りの点検を」と呼び掛けた。午後7時に有線でサイレンを鳴らした後、消防団員がポンプ車1台に乗って赤灯を点滅、カンカーン、カンカーンと警鐘を鳴らしながら、約10分かけて集落内全域をパトロールした。

 本間会長は終了後、報道陣に対し、「まだ数戸の屋根が着工していない。そうしたことにも気を配りながら、『6・18』の記憶を風化させないよう、さまざまなことをしていきたい」と話した。東日本大震災以降、11月に火災防御と地震想定の各訓練を交互に行っており、今年は火災防御訓練を行う予定という。

鶴岡市の小岩川公民館前で18日午後7時前、本間会長(左)が自治会役員や消防団員に「地震の日」制定の意義などを語った
鶴岡市の小岩川公民館前で18日午後7時前、本間会長(左)が自治会役員や消防団員に「地震の日」制定の意義などを語った

鶴岡市小岩川で、ポンプ車が警鐘を鳴らしながら集落内のパトロールに出発=18日午後7時すぎ、小岩川公民館前
鶴岡市小岩川で、ポンプ車が警鐘を鳴らしながら集落内のパトロールに出発=18日午後7時すぎ、小岩川公民館前



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