2025年(令和7年) 2月20日(木)付紙面より
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鶴岡市の羽黒高校3年生とピノ・コッリーナファームガーデン&ワイナリー松ケ岡がコラボレーションした20歳の記念ワインができた。ブドウの品種「メルロー」を使った赤ワイン(750ミリリットル)で、生徒は「2年後に乾杯するのが楽しみ」と笑顔を見せた。
地域を再発見し愛着を持つ「探究授業」の中で、3年生7人がワイナリー松ケ岡のブドウ畑でフィールド学習を進めてきた。今回のテーマは「ワインに込める唯一無二の愛」―。5月からブドウ栽培を手伝ったり10月には収穫を体験、ワイン造りの工程も学んだ。ラベルは「ONE AND ONLY LOVE」のタイトルとブドウやハートマークを入れ愛情あふれるデザインに仕上げた。
生徒の一人・鈴木耀(あき)さん(18)=鶴岡四中出身=は「ブドウの剪定(せんてい)など地道な作業を経て、ようやくワインが出来上がることを学べたのが良かった。やっぱり自分たちのワイン。特別な思いがある」と体験学習の感想を話した。
ワイナリー松ケ岡の担当者によると、昨年は秋に雨が多く収量は落ちた半面、完熟した良いブドウが採れたという。「今は瓶の中で熟成している段階。生徒が20歳を迎える頃にはおいしいワインに仕上がる」と語った。
20歳の記念ワインは関係者だけでなく一般にも販売する。価格は1本5500円(税込み)。ワインボトルの発送は2年後の1月から2月を予定する。申し込みと問い合わせは鶴岡市のグランドエル・サン=電0235(24)4633=へ。