2023年(令和5年) 5月12日(金)付紙面より
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鶴岡市泉町の風間家旧別邸「無量光苑釈迦堂」(国登録有形文化財)の庭園で白ツツジが見頃を迎えた。縁側から眺める絵画のような風景に、訪れた人たちは「癒やしの空間。ほっとする」と話し、のんびりと過ごす姿が見られた。
釈迦堂の庭園はツツジや松、桜、ツバキ、ハギ、モミジなどの庭木を配置し、四季折々の日本庭園の風情を楽しめる市街地のスポット。ツツジの名所としても知られ、100年ほど前に風間家7代目の幸右衛門が造園し現在は公益財団法人の克念社が管理している。
820坪の広い敷地内には白と赤合わせて20株余りのツツジが植えられており、日当たりの良い庭園の白ツツジは8日に見頃を迎えた。今年は咲き始めも満開になるのも例年より10日ほど早いという。
市民や観光客などが連日のように釈迦堂へ足を運び、白ツツジが咲き誇る庭園を縁側から眺めたり、庭を散策して花の香りを楽しんだりと思い思いに過ごしていた。同市内の40代女性は「たくさんの人から『釈迦堂のツツジはきれい』と聞いており、やっと見頃の時期に訪問できた。想像以上に素晴らしく、庭園全体の趣もあって感激した」と話していた。
白ツツジは今週いっぱい楽しめるという。赤ツツジは今月中旬に見頃を迎えそうだ。入館料は鶴岡市馬場町の旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財)との共通券で大人400円、小中学生200円。釈迦堂の庭園のみ見学する場合は「ツツジ券・庭園鑑賞券」を200円で販売する。