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2023年(令和5年) 5月17日(水)付紙面より

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鶴岡市赤川かわまちづくり事業 三川橋河川敷に多目的広場 デイキャンプスペースも設置 下流部左岸 来春供用見込む

 国土交通省酒田河川国道事務所は「鶴岡市赤川かわまちづくり事業」で本年度、三川橋の下流部左岸の河川敷に、親水護岸の多目的広場を新たに整備する。広場のそばには木陰を利用したデイキャンプスペースも設ける計画で、来春の供用開始を見込む。今後、関係者と共に現地視察を行うなどして意見を聞き、具体的な区画を設定した上で今秋以降に整備に入る。

 赤川の堤防から河川敷に下り、三川橋の下を通って車両で行き来できるようにする。繁茂している同橋周辺の樹木を伐採して多目的広場への見通しを良くし、広場やキャンプスペースは間伐で木陰を確保する計画。整備後は、芋煮会などでの利用も想定しており、具体的な利用方法は、鶴岡市側と詰めていく。整備費は、同事業の予算4700万円から充当する。

 鶴岡市赤川かわまちづくり事業は同事務所と鶴岡市が連携して進める事業で、河川空間とまちが融合した日常的な新たなにぎわい空間の創出を目指す取り組み。同市の大半田地区から黒川地区まで8・4キロ区間を対象エリアに親水護岸や散策路の園路、駐車場、スポーツ観戦もできるような土手などの整備を計画している。2021年度から下流部の赤川河川緑地を中心に工事が始まり、上流部の櫛引地域などを含め27年度の事業完了を見込んでいる。

 鶴岡市は本年度、赤川河川緑地でトイレや水栓、駐車場、園路の整備を予定している。

河川敷に整備する親水護岸の多目的広場と、キャンプスペースの配置イメージ図=酒田河川国道事務所提供
河川敷に整備する親水護岸の多目的広場と、キャンプスペースの配置イメージ図=酒田河川国道事務所提供


2023年(令和5年) 5月17日(水)付紙面より

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交通安全運動期間に思う雑感

 春の「交通安全県民運動」の実施中だ。最大の目標は「交通死亡事故ゼロ」。かつて全国の交通事故の死者が年間1万人を超え「交通戦争」という言葉も生まれた。警察庁のまとめで2022年の交通事故死者が2610人まで減ったのは、道路環境や車両の安全対策が進められ、交通安全意識の高まりによる。その意識をより高めていかなければならない。

 一方、高齢者の運転に起因する事故防止が社会問題になっている。アクセルとブレーキの踏み間違いで大事故につながったという話はよく聞く。年を取れば瞬間的な判断力が衰えていくことがあり、運転免許証自主返納が話題になるが、高齢者の日常行動の“足”の確保も大きな課題だ。

◇      ◇

 高齢者の車がスーパーの店内などに突っ込んだというニュースを聞く。いざという時、正常な判断行動ができるかなどを知るため、高齢者の免許更新時の講習で認知機能検査や、実際に教習所のコースでの運転講習もある。段差の前で停車し、アクセルを強く踏んで段差に乗り上げた瞬間にブレーキを踏んで停車させる講習も、とっさの判断力と動作を調べるためだ。

 運転免許証自主返納が呼び掛けられて久しい。自主返納を促すため、高齢運転者に車を運転しない生活を1カ月体験してもらう「お試し自主返納」をしている県もあるという。県内各地の商業施設などでの割引サービスの特典、電車の1日乗車券割引購入、一部の自治体では乗り合いタクシーの回数券の無料配布もあるという。ただ、乗車券割引やタクシー回数券配布には制限があるだろう。

 鶴岡市の庄交コーポレーションと庄内交通は、昨年10月から市内循環バスの運行経路とダイヤを大幅に改めた。循環バスを12人乗りのワゴン車にし、従来の1日12便から48便に、バス停は58カ所から80カ所に増やした。バス停の間隔を短くすることで高齢者らの行動を支えようという狙いだ。地方の公共交通機関は人口減少で経営は苦しい。そんな中で、運行形態の見直しには利便性の向上で“買い物弱者”の足になろうとの発想がある。

◇      ◇

 高齢者に起因する事故が増えていることは事実としても、地方では車なしでは生活が成り立たない事情も多い。自宅の近隣にスーパー、医院などがない人はどうすればいいのだろうか。道路事情や公共交通機関がくまなく走っていないとなれば、車に頼らざるを得ないのも現状であろう。

 4月から改正道路交通法で、自転車に乗る人もヘルメット着用が努力義務化された。もちろん大人も子どもも。自転車事故による死傷者の約6割がヘルメットを着用していなかったため、頭部に重い負傷を負っているという。自転車に乗る人は、我が身を守る身近な存在がヘルメットということを、心に命じたい。

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