2023年(令和5年) 5月25日(木)付紙面より
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庄内三大祭りの一つに数えられる鶴岡市の天神祭が24日に始まった。鶴岡公園内には多彩な露店が店開きし、家族連れなどが早速訪れ祭り気分に浸っていた。
昨年の露店はコロナ禍の影響で本祭の25日だけの出店となり、地元を中心に40店ほど。今年は24、25日の2日間としたこともあり、昨年の4倍近い154店が申し込み。県内外から業者が集まった。
24日午前に露店が店開きし、家族連れや、昼時には近くの事業所に勤務する市民らが続々と足を運んだ。たこ焼き、綿あめ、クレープ、ラーメン、トロピカルジュースなどの飲食店をはじめ、お面などの玩具類、各種当て物、植木の“定番”に加え、手相診断の店も。露店が並んだ園路には香ばしい香りやスイーツ類の甘い香りが漂っていた。
福島県いわき市から4年ぶりに出店した「一口かすてら」の高橋敏さん(55)は「25日の本祭も天気が良さそう。元気よくやって祭りに景気と活気を呼び込みたい」と話していた。
2コースある天神祭パレードは25日午後2時に市中央児童館とJR鶴岡駅前を出発、鶴岡公園に向かう。
季節の花々飾る 小原流有志が献花展 第二学区コミセン
いけばな小原流鶴岡支部有志による天神祭献花展が鶴岡市第二学区コミュニティ防災センターで開かれている。梅の実やシャクヤクなど季節の花々が訪れる人を楽しませている。
鶴岡天満宮のお膝元の第二学区で祭りを盛り上げようと、1987年から毎年開いている。今回は17人20点の作品を展示した。
会場には菅原道真が好きだったという青い実をつけた梅をはじめ、色鮮やかなアザミやカキツバタ、淡いピンクの乙女百合など初夏を彩る美しい花々が並んだ。
このほか江戸時代から昭和初期まで天満宮の天狗舞で使用されていた狩衣(かりぎぬ)や化けものの衣装飾りも展示され、訪れた人は作品を一点一点眺めながら天神祭ムードに浸っていた。
出品者の一人の広瀬光舟さん(84)は「天神祭の日に一緒に足を運んでもらい、季節の彩りを感じてもらえれば」と話した。
展示は25日まで。時間は午前9時―午後6時。