2023年(令和5年) 5月26日(金)付紙面より
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庄内三大祭りの一つ、鶴岡市の天神祭の本祭が25日、同市神明町の鶴岡天満宮(齋藤元宮司)や市街地で行われた。今年は一部で制限があるものの、メインのパレードはコロナ禍前と同じ2コースに戻して実施。親子化けものが市街地を練り歩き、鶴岡公園内には屋台が立ち並ぶなど城下町の祭りを盛り上げた。
学問の神様・菅原道真公を祭る鶴岡天満宮の祭礼。道真公が太宰府に流される際、人々が時の権力をはばかり、顔を隠して酒を酌み交わしたという故事に由来し、鶴岡では例年長じゅばんや編み笠などを身に着けた「化けもの」が道行く人に無言で酒を振る舞う。
新型コロナウイルスの影響で2020年から2年連続で中止となり、昨年は規模を縮小して実施した。今回は「化けもの」による飲み物の振る舞いは行わず、昨年と同様にアルコールによる手指消毒をして回った。
この日午前、鶴岡天満宮で神事や天狗舞、獅子舞が奉納された。境内で獅子舞を見るのは初めてという鶴岡市のぞみ町の佐藤穂希君(3)は「全然怖くなかった。また見てみたい」と話していた。
メインのパレードはJR鶴岡駅前(約2・5キロ)と市中央児童館(約1・5キロ)の2コースで午後2時にスタートし、いずれも鶴岡公園まで市街地を練り歩いた。