2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より
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県高校未来創造室は12日、鶴岡市の鶴岡南と鶴岡北の両県立高校を統合し新設の県立中学校を併設して2024年4月に開校する「致道館中学校・高等学校」の校章が決まったと発表した。「心」の文字を象徴的に用いたデザインで、上方に伸びる構図は生徒の成長や飛躍を表し、5色の色で生徒の個性や進路などの多様性を表現している。
県教育委員会が参考となるデザインを昨年11月から12月にかけて公募。県内外から28点の応募があり、開校準備室が検討。これを基に県教委が、全国の校章を数多く手掛けている菅野薫さん(山辺町在住)に制作を依頼し、決定した。菅野さんは来年2月に県内で開催される第78回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会「やまがた雪未来スポ」のシンボルマークのデザインも手掛けた。校章は、致道館中学・高校の校旗などに利用される予定。
鶴岡北高の校舎を活用する致道館中学の入学定員は99人で1学級33人の3クラス、増築する鶴岡南高に入る致道館高校の入学定員は普通科200人・理数科80人で、1学級40人の7クラスとなる。校名は県議会6月定例会の議決を経て正式に決定した。県教委は、作詞・作曲者を選定した上で12月ごろに校歌の公表を予定している。
2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より
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新暦のお盆入りの13日、鶴岡市の市街地の各寺院には墓参りの家族連れなどが訪れた。梅雨の晴れ間で夏の日差しが照り付ける中、墓に季節の花を供え、墓前で手を合わせる姿が見られ、夕方にかけ「先祖供養の一日」が続いた。
お盆の墓参りは全国的には8月に行う地域が多いが、同市の市街地や加茂、湯野浜、温海などの海岸地区では旧暦時代の月日を踏襲して7月に行うのが慣習となっている。
この日午前、同市家中新町の大督寺(齋藤浩明住職)には、朝早くから花や供え物を手にした家族連れらが次々と訪れ、水を入れた桶(おけ)を手に墓前へ進み、墓の周りをきれいに掃除した後、花や線香を供えて静かに手を合わせ先祖の霊を供養していた。墓地には線香の香りが流れ、知り合い同士があいさつを交わすなどいつもながらのお盆の風景が見られた。
昨春に亡くなった夫の墓参に訪れた同市西茅原町の50代の女性は、夫が好きだったビールの缶を墓前に供え、「家族を見守っていてくださいと、主人にお願いしました」と話していた。この日、齋藤住職は初盆を迎えた檀家を回った。