2022年(令和4年) 9月20日(火)付紙面より
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鶴岡市羽黒山中のお堂や参道をスクリーンとし、光や文字を投影する「プロジェクションマッピング」が17日に行われた。建物や杉の木の表面に映像が流れ、音楽と相まって幻想的な世界を生み出した。
7月中旬から実施している羽黒山五重塔ライトアップ(実行委員会事務局・羽黒町観光協会)に関連したイベント。9月17?19日の期間限定で初めて企画した。
イベントは午後6時にスタート。随神門を下った先にある「須賀の滝」と、国宝羽黒山五重塔までの参道に光や文字を投影した。このうち須賀の滝では近くのお堂や杉の木に、御霊(みたま)を思わせるいくつもの光や出羽三山の文字が流れるようにプロジェクターで映し出された。音楽や効果音、光と陰影の組み合わせでスクリーンの建物や樹木が動いているようにも見え、訪れた人たちは幻想的な光景に目を奪われていた。
このほか鶴岡市出身の歌舞伎役者・中村橋吾さんが、ライトアップされた羽黒山五重塔を舞台に特別奉納公演。集まったファンは大きな拍手とともに、「成駒屋!」(中村さんの屋号)と応援の声を飛ばしていた。中村さんは18日に同市下川の善寳寺五重塔でも公演した。