2022年(令和4年) 11月10日(木)付紙面より
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鶴岡市の羽黒高校(加藤和司校長)の生徒が8日、同市羽黒町の広瀬地区地域活動センターで交通安全意識を啓発する寸劇を披露し、高齢者に夜光反射材の重要さなどを呼び掛けた。
同校普通コースの選択授業「プロジェクトスタディ」は2、3年生合わせて約90人が選択しており、各課題に分かれて活動している。このうち「高齢者に寸劇を披露し、交通安全の大切さをPRする」という課題について、3年生7人が今春からシナリオ作成や役割分担など準備を進めてきた。
また、寸劇を披露する時期は「高齢者の交通事故防止推進強化旬間」(11月1?10日)の期間中とし、鶴岡警察署交通課と県庄内総合支庁の協力を得て実施した。会場は近くを県道鶴岡羽黒線が通り、交通量の多い広瀬地区の地域活動センターとした。
この日、同校生徒6人と教員が同センターを訪問。地元の高齢者9人と鶴岡地区地域交通安全活動指導員2人が寸劇を観賞した。劇の題は「じいじ、反射材つけてね」。生徒たちが高齢者夫婦や孫、ドライバーなどに扮(ふん)し、通行人や運転者の立場で「急に道路さ飛び出したら駄目だろや」「暗い道で黒い服着てると見えね」と庄内弁で注意点を呼び掛けた。
劇終了後、参加した高齢者一人一人に「暗くなる前に反射材を身につけましょう」などのメッセージが書かれた夜光反射材をプレゼント。地元の70代女性は「とてもためになる劇だった。横断する時はしっかり左右を確認し、暗くなったら出歩かないよう気を付けたい」と話していた。
おじいさん役を務めた芝田羽流さん(18)は「緊張したがお年寄りの温かい目に見守られ、無事に終えることができた。日が落ちるのが早い時期なので、反射材を活用し少しでも事故を減らすことにつながれば」と話していた。