2023年(令和5年) 5月10日(水)付紙面より
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出羽三山神社(宮野直生宮司)の祈年祭と月山卯歳(うどし)御縁年奉祝大祭(御田植神事)が8日、羽黒山山頂の合祭殿で行われた。
農作物の順調な生育を願う「御田植神事」は7月の「花祭り」、11月の「新嘗(にいなめ)祭」と並ぶ同神社の農耕神事として知られる。今年は12年に1度の御利益がある月山卯歳御縁年に合わせ、宮野宮司が特別な祝詞を読み上げて人々の幸せと平和を願った。
御田植神事では神職と巫女(みこ)が田を耕して種をまく伝統の舞を奉納した。この日から新型コロナがインフルエンザと同じ「5類」となったこともあり、本殿には昨年より多い約100人の崇敬者が訪れた。
宮野宮司は「多くの方々から玉串拝礼をいただき大神様も喜んでいると思う。今年は月山卯歳御縁年。参拝者の皆様がより良い年でありますようご祈念申し上げたい」とあいさつした。
同神社では月山卯歳御縁年を記念し、毎月の「卯の日」に合祭殿で特別なお守りと御朱印を用意する。