2023年(令和5年) 5月26日(金)付紙面より
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JA庄内たがわ(太田政士代表理事組合長)の献饌田(けんせんでん)御田植祭が24日、鶴岡市羽黒町玉川の大鳥居そばの献饌田で行われた。出羽三山神社の巫女(みこ)たちが五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、献上米の田植えを行った。
稲作と信仰の結び付きを踏まえて自然の恵みと神の恩恵に感謝し、同神社に納める献上米の栽培を通して五穀豊穣を祈念しようと2007年から毎年行っている。コロナ禍のため2020年から3年ほど同神社合祭殿で神事のみ行っていたが、今回は4年ぶりの田植えとなった。
この日は冷たい風が吹く中、JA職員や生産者、神社関係者など約40人が参列。神事で豊作を祈願し出羽三山神社の巫女たちが「御田植舞」を奉納した。
続いて太田組合長や巫女、山伏などが約17アールの献饌田につや姫の苗を手植えした。巫女たちは今年の豊作を祈りながら苗を一つ一つ丁寧に植えていた。
田植えを終えた同神社宮掌(くじょう)(神職の一つ)の乗附桃子(のつももこ)さん(27)は「生まれて初めての田植えで、とても貴重な体験だった。神様にささげて頂く米なので無事に育ってほしいと願いを込めた。こうした神事を長く続け、周知することでコメ離れを抑えるなど農家の皆さんのためになれば」と話していた。