2023年(令和5年) 7月7日(金)付紙面より
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認知症の人が安心して暮らせるまちづくりについて考える「認知症講座」が4日、鶴岡市の櫛引東小学校(芳賀恵美校長、児童76人)で開かれた。
福祉学習の一つとして同校と鶴岡市社会福祉協議会「地域包括支援センターくしびき」がタイアップして企画した。
この日は4年生の子どもたち14人が参加。支援センターくしびきの渡部りつさんが講師となり、認知症になった人の心を傷つけずその家族を温かい目で見守る接し方について伝えた。
会場では、子どもたちに分かりやすく理解してもらうため支援センターくしびきのスタッフや同校の教諭らが「寸劇」を披露。道に迷った認知症のおばあちゃんへの正しい対応を演じた。
渡部さんは「認知症の人を1驚かせない2急がせない3プライドを傷つけない―の『3つのない』について理解し、地域で支え合っていきましょう」と呼び掛けた。
このほか講座では、あらかじめ鶴岡警察署に認知症情報を登録し、徘徊(はいかい)で行方が分からなくなった場合の早期発見につなげる「SOS見守りネットワーク」という制度についても説明した。