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2021年(令和3年) 2月13日(土)付紙面より

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来年3月で閉校鶴岡南高山添校 巣立つ生徒に送るエール 職員が卒業ソング制作

 来年3月で閉校する鶴岡市の鶴岡南高山添校(坂尾聡校長、生徒39人)で、職員が3年生向けにオリジナルの卒業ソングを制作し12日、全在校生がコーラスを録音した。来月2日(火)の卒業式で、3年生を送り出す曲として流される。

 企画したのは2016年度から同校に勤務している特別支援教育支援員の工藤夕佳さん(41)。本年度は、新型コロナウイルスの影響で学校祭など多くの学校行事が中止となる中、3年生の思い出の写真をDVDにまとめることを提案。地元で3人組のバンド「Blowfish(ブローフィッシュ)」でドラムなどを担当している経験を生かし、BGMとして卒業ソングを作詞・作曲し、このほどブローフィッシュとして曲を完成させた。

 曲は「Swallow Fledging」(ツバメの巣立ち)。アップテンポな明るい曲想のポップスで、歌詞には3年間過ごした学校を巣立つ生徒の思いや、教職員の応援する思いを盛り込み、最後は「心の底から送るよエール/いつでも応援してるから/キミだけをそう 信じて行け/そのままの自分でススメ!」とエールを送っている。

 この日は、2年生18人と3年生21人がそれぞれ剣道場に集合。工藤さんから「笑顔で…」などアドバイスを受けながら、5人程度ずつマイクに向かい、曲最後の「ラララ…」というスキャットのコーラスなどを録音した。

 2年生の服部宇龍さん(16)は「今の3年生は自分たちにとって最後の先輩となる。卒業しても進学や就職で頑張ってほしいという思いを込めた」、3年生の板垣思音さん(18)は「自分たちが過ごした学校が来年で閉校になるのは悲しい。卒業式にこの曲が流れたら、『もっと、ずっと聴いていたい』と思うかも」と話した。

 工藤さんは「楽しそうに取り組んでくれ、うれしかった。新しい一歩を踏み出す応援歌にしてもらえたら」と、取り組みへの思いを語った。学校生活の写真と曲を入れたDVDは卒業式で流すほか、卒業生にプレゼントするという。

 同校は生徒数の減少で2014年4月、旧山添高から鶴岡南高の分校となり、2020年度からは生徒募集を停止。現在は2、3年生のみが在籍し、来年3月末に閉校する。

工藤さん(右)の指示でコーラスを録音する山添校の生徒たち
工藤さん(右)の指示でコーラスを録音する山添校の生徒たち

卒業ソングを楽しそうに歌う生徒たち
卒業ソングを楽しそうに歌う生徒たち



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