2023年(令和5年) 8月3日(木)付紙面より
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環境省の特定外来生物(植物)に指定されている「アレチウリ」の抜き取り作戦が30日、三川町青山を流れる青龍寺川の土手沿いで行われた。
障害者の自立を支援するNPO法人ゆきやなぎ(鶴岡市青柳町、五十嵐政一代表理事)が、地域の人たちの協力を得て繁殖力が強い「アレチウリ」を駆除しようと毎年、実施している。
この日は、施設を利用する障害者と青山地区の住民、三川町職員、青龍寺川の土手で工事をしている鈴木工務店(鶴岡市)の社員ら関係者合わせて約30人が参加。早朝の午前5時から約2時間にわたって土手に生い茂ったアレチウリを根っこごと引き抜いた。
昨年はゴミ袋にして8袋だったが、今年はその倍の16袋に。ゆきやなぎの五十嵐代表は「毎年駆除しているので密度は小さくなっていると思ったが、下流側に勢力を広げていた。今後も活動を続けていきたい」と話した。
【アレチウリ】
ウリ科のつる植物。北米原産で8月から9月に花を咲かせる。繁殖力がすさまじく、これまで1株当たり2万5000個以上の種を付けた、という例も報告されている。日本には1952(昭和27)年、アメリカやカナダから輸入した大豆にアレチウリの種が混じっているのが初めて見つかった。▽花が咲いて種を付ける前に抜き取る▽アレチウリが現れなくなるまで駆除を続ける―といったマニュアルをもとに国内各地で駆除活動が行われている。