2021年(令和3年) 3月11日(木)付紙面より
ツイート
三川町立押切小(小野寺茂義校長、児童101人)の児童会が同校の隣にある介護老人保健施設ほのか(石黒朗施設長)に車椅子1台を贈ることになり、9日同校で贈呈式が行われた。
児童会運営委員会が中心になり、昨年5月からアルミ缶の回収を行ってきたもので週1回校門で集め、総重量350キロとなった。車椅子の値段は約2万円。ちょうど賄えるぐらいになった。6年の伊藤蒼生(あおい)リーダー(12)は「足の不自由な人たちに不便を感じないで生活してほしい。役立ててもらえれば」と話して、石黒施設長に手渡した。石黒施設長は「子どもたちの善意を生かしたい」と感謝し、通所利用者に使うという。同児童会は毎年のように空き缶を集め、これまでも町内の福祉施設に約20台、車椅子を贈ってきた。
児童会は並行してペットボトルキャップの回収も行い、116キロ集まった。こちらは発展途上国にポリオ(小児まひ)ワクチンを送る取り組みに生かす。この事業を企業として行っている山形トヨペット鶴岡店の剱持亮太さんに手渡した。キャップ6・7キロで1人分購入でき、約17人分となる。
世界では感染症で1日当たり子ども4000人が亡くなっているデータがあり、少しでも子どもたちの健康に寄与したいという。
同校は本年度の「全国健康づくり推進学校・優秀校」を贈られるなど養護・栄養教諭が中心になり、児童の健康づくりのために保健指導、教育指導を行ってきた。