2021年(令和3年) 8月17日(火)付紙面より
ツイート
三川町の成人式が15日、同町横山の「なの花ホール」で行われた。昨年、コロナ禍で中止となった「21歳」と今年二十歳を迎えた人たちが同じ日に式に臨み「大人の仲間入り」をした。
成人式を迎えたのは2020年度が80人で、21年度が72人。式典には20年度が24人、21年度が34人出席し、午前と午後の部に分けて行われた。案内は対象者全員に郵送したが、緊急事態宣言が出されている都府県に住んでいる人は出席を見合わせてもらう形を取った。
20年度対象の式典(午前の部)で阿部誠町長は「本来であれば皆さんは昨年に成人式を迎えるはずだった。コロナは未曾有の災害。自らの責任で行動しなければならない。若い力で難局を切り開いてほしい」と式辞を述べた。
成人を代表して工藤礼士さん(21)=鶴岡高専専攻科2年=が「多くの人たちの支えと協力があって成人式ができることをうれしく思う。これまで育ててくれた三川町に感謝し、目標に向かってまい進していきたい」と語った。
出席できなかった成人からは「一日も早いコロナの収束を願い、どこかで同級生の皆さんと会えることを楽しみにしている」「いつかみんなで乾杯しよう」「出席はできないが、成人式を楽しんでください」などといったメッセージが寄せられた。
式の締めくくりに阿部町長や小中学校の恩師と記念撮影し、会場は笑顔であふれた。再会したのは中学校の卒業式以来という女性は「もう私たちの成人式はないのかな、と思っていた。このように開いてもらい感謝の気持ちでいっぱい」と話していた。