2023年(令和5年) 7月14日(金)付紙面より
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鶴岡市の月山あさひ博物村文化創造館で夏休み特別企画展示「生きている化石のひみつ」が開かれている。約2億5000万年前に繁栄していた両生類アファネランマの化石を世界初公開するなど、現在の生き物の多くの祖先とみられる生物の化石などを数多く展示している。
見る機会が少ない化石に触れ、子どもたちに興味関心を持ってもらおうと、全国各地の博物館や化石館の協力のもと同館が企画した。
展示したのは先カンブリア紀(約6億年前)―現代の生物の化石や複製など約300点。最古のクジラといわれるパキケタス(約5000万年前)や現在も生息しているツチクジラの頭骨化石、日本人が発見したという全長約4メートルの草食恐竜ニッポノサウルス(約8000年前)の複製骨格などを紹介。このほか世界最大のアンモナイトとされるパラプソジア・セッペンラデンシス(直径約2・5メートル、全長3・5メートル)の生体模型や肉食恐竜ディメドロドン(約3億年前)の骨格も展示され、訪れた人は圧倒されながらも一点一点細部までじっくりと鑑賞していた。
展示は10月15日(日)まで。期間中は化石のレプリカ作りや化石消しゴム作りといったワークショップに参加できる。7月16、23日、8月6、13、20日(いずれも日曜日)にはアンモナイトや古代ザメの歯など本物の化石を使ったアクセサリー作りも行われる。参加費はレプリカ作りと消しゴム作りは300円で、アクセサリー作りは500円。いずれも要予約。予約と問い合わせは月山あさひ振興公社=電0235(53)3411=へ。