2020年(令和2年) 10月7日(水)付紙面より
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酒田市の南平田小学校(加賀谷成秀校長、児童226人)の5年生52人が6日、学校近くにある実習田で稲刈り作業を体験した。女子児童はハンコタンナにかすりの着物、モンペという伝統的な「庄内おばこ」姿になり、手刈りした。
1993年から毎シーズン、同市飛鳥の農業、土田治夫さん(59)の水田10アールを借り、5年生が社会科と総合学習の一環で実施。
児童たちはこの日、土田さんから稲の刈り方を教えてもらった後、鎌を片手に田んぼに。黄金色に実りこうべを垂れた「つや姫」の田んぼに入った。
大数見遙華さん(10)は「自分たちで育てた稲がこんなに大きくなってびっくり。中腰が大変だった」と。土田さんは「地域の年寄りが手伝いに来れない分、子どもたちが頑張った。稲束をくいに掛ける作業も半分くらいは子どもたちがやってくれてとても協力的」と話し、「この体験学習を始めた28年前から比べると子どもの数が減ったのはさみしい」と語った。
くいに掛けられた稲は10日間から2週間ほど天日干しされ、今月末ごろから児童たちが足踏み式脱穀を体験する予定。収穫された米は精米され、家庭科の授業や収穫感謝祭で調理されるという。