2024年(令和6年) 3月21日(木)付紙面より
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高速道路内での車両事故を想定した防災訓練が18日、開通前の遊佐比子インターチェンジ(IC)付近で行われ、有事の際の連携などを確認した。
日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の遊佐比子―遊佐鳥海間(6・5キロ)が今月23日(土)に開通するのを前に、ガードレールで車線を分断している高速道路で車線が塞がった場合の救急搬送や後続車両排除などの手順・連携確認などを目的に実施した。
この日の訓練は国土交通省酒田河川国道事務所をはじめNEXCO東日本鶴岡管理事務所、県警高速道路交通警察隊鶴岡分駐隊、酒田地区広域行政組合消防本部など関係8機関から計52人が参加。「庄内沖を震源とする震度6強の地震の影響で大型トラック1台が横転し後続車両が滞留。運転手が負傷しオイル漏れが発生した」との想定で、訓練を開始した。
長さ12メートルの10トントラックを横転車両に見立て、負傷者の救助・搬送、重機や人力で140キロのガードレールを外しての車線確保、道路復旧作業など、参加者らは通行止めを解除し滞留車両を排除するまでの流れを確認した。
訓練後、鈴木之酒田河川国道事務所長は「有事の際は各関係機関と連携した対応が必要なので、今後も共有を図っていきたい。新しい高速道路ではドライバーが慣れず逆走による事故が起きてしまうことがある。開通後は標識に注意し制限速度を守って走行してほしい」と話した。