2021年(令和3年) 5月7日(金)付紙面より
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鳥海山大物忌神社(高橋廣晃宮司)の吹浦口之宮例大祭(通称・吹浦祭り)が5日、遊佐町吹浦地区で繰り広げられ、大物忌、月山(つきやま)両大神のみこしを中心にした渡御行列が、同地区中心部を1時間ほどかけて練り歩いた。
鎌倉時代から続くという伝統の祭り。例年であれば、華麗な花笠舞などで知られる吹浦田楽(県指定無形民俗文化財)の奉納や、晴れ着姿の子どもたちが花を手にした家族らと一緒に行列に参加する「台花持ち」、全国から担ぎ手が集まる「吹浦みこし」の巡行などがあり、出店が並ぶ沿道は大勢の祭り客でにぎわう。
コロナ禍で昨年に引き続き多くの祭り行事が中止になった。午前9時から同宮上拝殿で神事。関係者が玉串をささげ、新型コロナウイルスの一日も早い収束などを祈った。渡御行列は午後1時すぎに同宮を出発。昨年は出番のなかった「伊達奴(だてやっこ)」の面々が、辻々で独特の掛け声を響かせながら先導し、祭りムードの盛り上げに一役買っていた。