2021年(令和3年) 8月31日(火)付紙面より
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遊佐町役場の新庁舎が30日、オープンした。業務開始前に庁舎内で開庁式を行い、時田博機町長が職員を前に「今日からここで仕事が始まる。60年ぶりの新しい庁舎を生かすには職員の役割が大きい。さらなるチャレンジをお願いしたい」と呼び掛けた。
旧庁舎は1961年に建築。老朽化した上、耐震基準も満たしていないため2017年、庁舎建設プロジェクトを立ち上げた。建設場所を県道を挟んだ旧庁舎の東側に決定。昨年1月に起工式、今月8日に竣工(しゅんこう)式を行い、休務日などを利用して引っ越し作業を進めてきた。
新庁舎は鉄骨造りで、自治体庁舎としては珍しいという平屋建て。延べ床面積2744平方メートルで、▽経済的でスリム▽町民に親しまれる▽環境に優しい▽防災の拠点▽職員が働きやすい―を基本に設計。鳥海山と周辺の景観に調和したデザインとし、内装を中心に町産木材をふんだんに使った。土地取得代などを含めた総事業費は約24億円。
後藤夕貴町民課長は「まだ新庁舎に慣れておらず、どう動けばいいか戸惑うこともあるが、明るく開放的で気持ちいい」と話していた。