2024年(令和6年) 4月20日(土)付紙面より
ツイート
遊佐町の鳥海ブルーライン近くを流れる沢に自生するミズバショウの花が、見頃を迎えた。蛇行しながら静かに流れる沢に沿って1キロ余りにわたり群れ咲く清楚(せいそ)な“白い花”が、葉の優しい緑色と相まって訪れた人々を癒やしている。
ミズバショウはサトイモ科の多年草。小さな黄色い花の集まりを包む純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と緑色の葉の対比が美しい。
自生地は「木の芽沢橋」(標高約250メートル)近くの林間。同ラインを管理する県は花の時期に間に合うよう2018年から、本県側入り口の小野曽ゲートと3合目の駒止ゲートの6・4キロ区間を2週間ほど早く開通させている。
今季は今月5日に部分開通したが、3月以降の寒気の戻りが影響して成長が遅れた。今月中旬ようやく満開になり、訪れた人たちは沢沿いをゆっくり歩き、スマホのカメラに収めながら鑑賞している。
2024年(令和6年) 4月20日(土)付紙面より
ツイート
遊佐町の遊佐高校(齋藤恵美校長)の2年生が町内の事業所で行う長期就業体験プログラム「デュアル実践」の開講式が17日、同校で開かれた。生徒たちは今年7月中旬まで週1回、事業所に出勤し、インターン体験する。
同プログラムは地元定着促進、地域の将来を担う人材育成などを狙いに同校が2016年度、県教育委員会、町、町商工会などの協力で県内他校に先駆け導入。通常の就業体験と異なり、同プログラムは4月下旬から7月中旬まで、毎週水曜に午前9時から午後5時までフルタイムで体験する。本年度は2年生のうち地域共生系列を選択する21人が7月17日まで計12回にわたり町内15事業所で実習に取り組む。
開講式には生徒と教職員、受け入れ事業所の代表者ら約50人が出席。デュアル実践運営委員長を務める高橋冠治同窓会長が「社会に出た時のマナーや働くことはどういうことか、などを知る大事な活動。コミュニケーションを取りながら笑顔で取り組んでほしい」、齋藤校長が「失敗したとしても多くの人が支えてくれる。人の役に立つことを少しずつやっていけばそれが学びになる」とそれぞれ生徒たちにエールを送った。
引き続き「ワクワクトークタイム」として、受け入れ事業所の代表と生徒たちが8つの班に分かれ「好きな町内の飲食店」「仕事に向けてワクワクしていること」などをテーマに楽しく意見交換。生徒たちは「多くの人と関わって新しいことを知りたい」「笑顔が自分のいいところだと思っている。相手の話をよく聞いて笑顔で対応したい」などと意欲を語っていた。
Aコープゆざ店に勤務する松本直也さん(16)は「ただの職業体験としてではなく、職場の一員となれるよう頑張りたい」と意気込んでいた。生徒たちは今月24日から職場に“出勤”。9月27日に発表会を開催し、学びの成果を披露する。