2018年(平成30年) 1月27日(土)付紙面より
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鶴岡市立藤沢周平記念館の入館者数が26日、2010年4月の開館以来、30万人を突破した。偶然にもこの日は藤沢さんの命日。節目の入館者となった同市西目、自営業、諏訪一郎さん(83)は「運命を感じる」と話した。
30万人入館のセレモニーは同日午前、市職員が見守る中エントランスホールで行われ、記念品として、同記念館の図録、1年間有効の年間入館券、藤沢さんの長女・遠藤展子さんの近著「藤沢周平 遺された手帳」などが手渡された。
「暇があれば読ませてもらっている」という諏訪さんはこの日、藤沢さんの人柄や作品をしのぶ「寒梅忌」(28日)の日程を確認しようと、ふらりと来館。「30万人目ということで思いがけず、びっくり。知らずにいたが今日が命日ということで、引き寄せられたのかも」とし、「藤沢さんは郷土の誇り。藤沢作品が市民の間にもっと浸透してもらいたい。記念館の役割にも期待」と話した。
同記念館の入館者数は、オープンから約1年で10万人、約3年5カ月で20万人をそれぞれ突破。4割が市内からの来館者とみられ、同館では「今回の節目を、地元の方からより多く足を運んでもらうきっかけにしていきたい」としてい
る。