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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 12月29日(金)付紙面より

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食文化と観光つなぎ誘客探る 鶴岡市デガム 観光庁が採択 ガストロノミーツーリズム推進

 観光地域づくりを担う鶴岡市のDEGAM(デガム)鶴岡ツーリズムビューローは本年度、観光庁の実証事業「地域一体型ガストロノミーツーリズムの推進事業」の採択を受け、ユネスコ食文化創造都市・鶴岡の食を活用したガストロノミーツーリズムの誘客促進策を探っている。

 ガストロノミーツーリズムは、その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、食文化に触れることを目的とする旅。日本を訪れる外国人旅行者(インバウンド)が本格回復する中、地域に根付いた食文化を観光とつなぎ合わせ、地方にもインバウンドをより波及させようと、観光庁が公募を行い、全国13地域の事業を採択した。東北エリアでの採択はデガムのみ。

 デガムは、2014年12月に日本で初めてユネスコ食文化創造都市に加盟認定された鶴岡の食と食文化を軸に、ビーガン(完全菜食主義)などのベジタリアン(菜食主義)を含め多様な食習慣を持つ外国人の受け入れを目指す研修会や講演会、食体験ツアーの新規造成を目的にしたモニターツアーなどを実施した。

 このうち、鶴岡の観光戦略のキーワード「詣でる つかる 頂きます」をテーマにしたモニターツアーは、11月15―17日の2泊3日の日程で行われ、米国や台湾出身の在日外国人、薬膳料理家、メディアや旅行代理店関係者ら10人が参加した。

 参加者は市内の温泉に宿泊し、羽黒山参拝と斎館での精進料理、致道博物館「旧庄内藩主御隠殿」での夕食と国指定名勝「酒井氏庭園」ライトアップ鑑賞のプレミアムダイニング、善寳寺参詣と雛(ひな)菓子作り体験、松ケ岡のワイナリー「ピノ・コッリーナ」でのランチなどを体験した。

 致道博物館「御隠殿」のプレミアムダイニングでは、旧庄内藩主酒井家19代の酒井忠順館長がホスト役となり鶴岡の歴史などを解説し、フルコース料理は同市のグランドエル・サンを運営する「える・さん」総料理長の片倉忠直さんが担当。参加者からは「庄内の食を満喫できる内容。普段は食事することができない場所でのディナーはとても貴重な経験となった」と好評だった。3日間を通じたツアー体験には「鶴岡の魅力を改めて理解できた。食のおいしさはもちろんだが、地元の人々の熱心さや自信を感じた」などの感想が寄せられた。

 年明けには温泉旅館や生産者など関係者が「究極の地産地消」をテーマに食材の地域循環を考える研修会、料理人たちが連携強化を図る研修会などを予定し、モニターツアーを中心にした特集記事と写真の外国語によるウェブ配信を行い、ユネスコ食文化創造都市・鶴岡の「ガストロノミーツーリズム」を海外に発信する。

羽黒山「斎館」で提供された精進料理
羽黒山「斎館」で提供された精進料理

モニターツアーで実施された、致道博物館「御隠殿」でのプレミアムダイニング=11月15日
モニターツアーで実施された、致道博物館「御隠殿」でのプレミアムダイニング=11月15日


2023年(令和5年) 12月29日(金)付紙面より

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年越し年明けに3種そば 加茂水族館「沖海月」 出羽庄内そば御膳

 鶴岡市立加茂水族館魚匠ダイニング沖海月は29日から期間限定で「出羽庄内そば御膳」の提供を始める。福井県産の在来そばと鶴岡市越沢地区の「越沢三角蕎麦(そば)」、酒田の郷土料理の一つ「むき蕎麦」の3種類が一つの御膳で味わえる。

 年末年始に合わせて一年の厄を切り捨てる「年越しそば」、寿命と家運をのばす「年明けそば」を楽しんでもらおうと、そば尽くしの御膳を考案した。

 香り高い福井県産の在来そばはシンプルにざるそばで。越沢三角蕎麦は釜揚げにした温そばで、ネギや大根おろし、ワサビといった薬味にそばつゆを入れて食べる。さらにソバの実を生かした酒田伝統の「むき蕎麦」が付く。沖海月の須田剛史料理長(48)は「ボリューム感がある御膳。北前船で流通した福井の在来そばなど時代背景も感じてもらえれば」と話している。

 そば御膳は来年2月いっぱいまで。エビや大山下池産のレンコンを使った天ぷら付きが1800円(税込み)、天ぷらなしが1500円(同)。3月からは「春のニシンそば」を予定している。問い合わせは沖海月=電0235(64)8356=へ。

3種類のそばが楽しめる「出羽庄内そば御膳」
3種類のそばが楽しめる「出羽庄内そば御膳」


2023年(令和5年) 12月29日(金)付紙面より

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東北で総合優勝 グループ・ソロの2部門 酒田 一輪車「ケセラ」

 今月17日に岩手県内で開催された「2023東北一輪車演技大会」で、酒田市の一輪車愛好団体「酒田ユニサイクル・ケセラ」(石黒由香代表)のメンバーがグループ演技・ソロ演技の2部門で総合優勝するなど活躍した。メンバーは「演技をより良くし、来年も優勝できるようにしたい」などと抱負を述べた。

 ケセラは、長年にわたって一輪車競技に取り組んでいる同市の「山形田沢っ子こぐぞ~クラブ」の演技部門として2013年4月に独立し、今年で10周年を迎えた。現在の会員は市内在住の児童―一般25人。週末を中心に平田地域の体育館などで練習を重ね、「酒田まつり」や「ひらた目ん玉まつり」といった各種イベントで演技を披露しているほか、全国各地で行われる大会にエントリーし上位入賞者を輩出している。今年3月には3年ぶりに有観客での発表会を開催した。

 東北一輪車演技大会は昨年からスタートした「真の東北一」を決める大会。グループ部門(中学生以上の部)にエントリーしたのは、女子メンバー13人で組織する「ラピス」。サッカーW杯南アフリカ大会のテーマソングとなった「WAKAWAKA」に合わせて舞を披露し、総合優勝とともに審査員特別賞も受けた。

 ソロ部門(高校生以上の部)で総合優勝したのは、5歳から一輪車に取り組む石川汰一さん(20)。MISIAさんの「逢いたくていま」のメロディーに乗って一輪車を操り、他を寄せ付けなかった。

 一方、石川さん、メンバーの一人・石黒紀里子さん(24)のペアは、今月10日に同県一関市総合体育館ユードームで開催された「岩手県一輪車競技大会(演技部門)」のペア部門でも総合優勝に輝いた。

 優勝メンバーたちは26日夕、市役所を訪問し矢口明子市長に結果を報告。メンバーを代表して石川さんは「総合優勝できてうれしい。今年は全国大会でも入賞でき、学びの年だったように思う」と述べ、「世界大会に出場できるよう演技をより良くしたい」と抱負を語った。

 矢口市長は「イベント出演時に演技を見て、パワーを頂くことができると思った。これからも自信を持って楽しみながら続けてほしい」と。指導に当たる石黒代表は「創設から10周年が経った。さらに技を磨いて、より高みを目指したい」と話した。

矢口市長(前列中央)を囲むケセラのメンバー。右端は石黒代表
矢口市長(前列中央)を囲むケセラのメンバー。右端は石黒代表


2023年(令和5年) 12月29日(金)付紙面より

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日本管楽合奏コンテスト優秀賞受賞曲 鶴工高吹奏楽部気持ち込め披露 定期演奏会

 鶴岡市の鶴岡工業高校吹奏楽部の第58回定期演奏会が27日、同市の荘銀タクト鶴岡で開かれた。11月に東京都内で開かれた日本管楽合奏コンテストへ4年連続で出場し、今回は優秀賞を獲得。一年間の成果と感謝の気持ちを込めて同コンテストで演奏した曲を披露し、詰め掛けた聴衆の喝采を浴びた。

 同部は部員11人。音源審査の予選(非公開)を突破し、2023(第29回)日本管楽合奏コンテストS部門(3―15人)への出場を決めた。

 定期演奏会は以前、夏季に開かれていたが、コロナ禍以降は11~12月に開催している。ステージは3部構成で歌謡曲やジャズ、アニメの主題歌など多彩なジャンルの12曲を演奏した。

 第1部は「コンサートの幕開けを飾る」という意味が込められた田村修平作曲の「プロローグ・ワン」で始まり、OBやOGも加わって華やかに演奏した。また、日本管楽合奏コンテストで演奏した松下倫士作曲「月に寄せる哀歌」を披露。童話を基にした曲で、子を思う母の気持ちや人間の欲深さなどを管楽器や打楽器で巧みに表現した。

 第2部は、打楽器三重奏「ケルベロス・ドラムス」をはじめ、トランペットソロによるジャズの名曲「この素晴らしき世界」などを演奏。ゲストの鶴岡北高音楽部が登場し、歌声を響かせた。第3部は「僕のアイドル」と題し、「すずめ」や「アイドル」などアニメ主題歌を演奏し、楽しいステージを繰り広げた。

全国コンテストで優秀賞を獲得した「月に寄せる哀歌」を披露した
全国コンテストで優秀賞を獲得した「月に寄せる哀歌」を披露した



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