2024年(令和6年) 1月4日(木)付紙面より
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鶴岡で活躍する人たちとの交流会「ディスカバつるおか」が29日、鶴岡市先端研究産業支援センターで行われた。鶴岡にUターンして少量多品目野菜の農業を始めた須藤明里さんや山王商店街の古民家をリノベーションしてカフェを運営する富樫あい子さんら6人を「ゲストスピーカー」に招き、取り組んだきっかけについて聞いた。
鶴岡の魅力を再発見してもらおうと市地域振興課が企画した。この日は市民をはじめ、内陸方面から鶴岡に移住した人たちなど合わせて24人が参加。車座になってゲストスピーカーの活動内容について耳を傾けた。
このうち、山形大学農学部3年生の渡会日菜さんのテーブルトークでは高校生に鶴岡の良さを伝える「一人暮らし講座」や大学生が温海地域でカフェを期間限定で開いた「シーサイドカフェ」を企画したいきさつについて紹介。「活動を通していろんな人たちと関わることができた。人とのつながりの大切さを学んだ」と語った。今回のイベントに参加した人たちは「鶴岡を盛り上げようと頑張っているゲストスピーカーの取り組みを知っただけでも良かった。力をもらった」「鶴岡の知らない部分を発見できて自分自身の引き出しが増えた」と感想を話した。
2024年(令和6年) 1月4日(木)付紙面より
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正月三が日、庄内各地の寺社は初詣の参拝客でにぎわった。元日は朝方に冷たい雨が降ったものの昼頃には晴れ間も見え、大勢の家族連れなどが今年一年の健康や家内安全を願い、神仏の前で静かに手を合わせた。
今年、辰歳(たつどし)御縁年を迎えた鶴岡市下川の善寳寺(水口道雄住職)では31日夜から参拝客が増え始めた。1日午前10時過ぎには700台が駐車できる南側駐車場をはじめ、周辺の駐車場が全て満車となるなど参拝客で混雑した。
境内には大勢の家族連れが足を運び、本堂前のさい銭箱にお金を投げ入れて静かに手を合わせる姿が見られた。また、龍神様のご利益を得るため本堂でご祈祷(きとう)を受けた後は龍王殿に参拝し、お守りを買い求めるなどしていた。
両親ときょうだい合わせて6人で参拝した石井空蓮(あれん)君(14)=鶴岡二中2年=は「昨年から善寳寺へ初詣に来ている。部活で良い成績を出せるように、健康でいられるように願ってきた」と話していた。
2024年(令和6年) 1月4日(木)付紙面より
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鶴岡市の羽黒山山頂で31日から1日にかけ、五穀豊穣(ほうじょう)などを願う年越し行事「松例祭」が行われた。新型コロナウイルスによる規模縮小から4年ぶりの通常開催となり、国指定無形民俗文化財の「大松明(おおたいまつ)引き」などの神事が繰り広げられた。
出羽三山の開祖・蜂子皇子が、民衆を苦しめる病魔を焼き払って退散したという故事にちなんだ祭事。 位上(いじょう)と先途(せんど)と呼ばれる2人の松聖(まつひじり)が9月24日から100日間にわたって修行を積む「冬の峰」の満願に合わせて行われている。
大松明引きは31日午後11時ごろに行われ、ほら貝の合図で若者衆がツツガムシに見立てた大松明を走って引き、焼き払った。続いて「火の打替(うちかえ)神事」が行われ、新年の清浄な火がともった松明を山伏4人が振り回した。大学生の富樫心春さん(19)=庄内町余目=は「神秘的な神事だった。昨年は初めての大学生活を迎えていろいろな経験ができた。今年は特に勉強を頑張りたい」と話した。
2024年(令和6年) 1月4日(木)付紙面より
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元旦恒例の「新春走り初め」が1日、鶴岡市の鶴岡公園周回コースで行われた。コロナ禍の影響で開催は2020年以来4年ぶり。老若男女の市民ランナーが今年一年の健康を願いながら、久しぶりの走り初めを楽しんだ。
県縦断駅伝OBの呼び掛けで1973年に始まり、市陸上競技協会の主催で開催している。今年は県縦断駅伝メンバーなど競技者をはじめ、市内の持久走クラブや高校の部活仲間、一般市民など合わせて約90人が荘内神社前に集まった。スタート時の午前9時過ぎには少しずつ晴れ間も見え、ランナーたちが1周約1・2キロのコースを駆け抜けた。
鶴岡東高校3年で双子姉妹の遠藤はるかさん(18)、はるなさん(18)は「仲間と一緒に走るのが楽しくて、小学生の頃から参加している。しばらく開催していなかったので今日はとても楽しみにしていた。2人とも県内での就職が決まっているので、これからも走り初めに参加したい」と笑顔を見せていた。