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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 2月23日(金)付紙面より

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10年後の地域農業夢膨らませる 鶴岡 農業者集いワクワクのアイデア

 鶴岡市内の女性や若手の農業者が集い、先輩農業者と共に地域農業の夢や未来を語り合う「鶴岡市農業者わくわくワークショップ」が21日、東京第一ホテル鶴岡で開かれた。20―50代の農業者がグループに分かれて意見交換し、「農家のアイドルグループをプロデュースしたい」「作っている小麦でクラフトビールやラーメンを作りたい」などユニークで夢のあるアイデアが出された。

 市農業委員会女性の会(伊藤由紀子代表)、市農委担い手専門委員会(須田進二委員長)主催。昨年、市農委が初めて開催した女性農業者ワークショップに引き続き、広い世代の農業者の声を地域農業施策に反映させるとともに、農業者間のネットワークづくりを目的に企画した。

 会場をモールや万国旗で飾り付け、音楽が流れる中でコーヒーやジュースを飲みながら気楽に意見を出してもらおうと雰囲気づくり。市内の新規農業者や就農予定者を含め約30人が参加した。5つのテーブルに分かれてのグループワーク方式で進められ、「10年後のわくわくする鶴岡の農業」をテーマに語り合った。

 各テーブルで参加者たちは「水田に自動給水」「イノシシをたくさんとってバーベキュー」「女性農業者で食育アカデミーをつくる」など、10年後の自分の状況や地域農業、夢などを付箋に書き、大きな紙に貼り付けた。類似した意見には「こうした展開も良いかも」と付け足しし、「加工」「イベント」「スマート農業」「地域」「エンタメ」などにジャンル分けした。

 ジャンル分けを進める中で各テーブルでは「小麦でクラフトビールを作るならウイスキーも作りたい」「バーベキューも良いけど畑でキャンプは?」「農家の歌があったら良い」など、次々と新たなアイデアが出され、「それ面白い!」「そんなイベントがあったらやってみたい!」と盛り上がりを見せていた。

 市農委は「自分の夢や目標に向かって頑張り、横のつながりを大事にして夢を共有できる仲間づくりに励んでもらいたい。世代を超えて農業者が交流することで、鶴岡の農業が盛り上がれば」と話していた。

農業者がアイデアを出し合い、10年後の鶴岡の農業について夢を膨らませた
農業者がアイデアを出し合い、10年後の鶴岡の農業について夢を膨らませた


2024年(令和6年) 2月23日(金)付紙面より

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紅梅に雪 幻想的な情景 致道館の庭

 上空に寒気が入った庄内地方は22日、前日から降り続いた雪で久しぶりに平野部一面が「白銀の世界」に包まれた。鶴岡市馬場町の国指定史跡「庄内藩校致道館」の庭では今月1日に咲いた紅梅の花に雪が積もり、赤と白の幻想的な情景を醸し出した。

 「満開となった紅梅に雪が積もったコラボレーションはそんなに見られるものではない」と同館総括文化財保護指導員の富樫恒文さん(76)。撮影に訪れたカメラマンも「こういう偶然が重なるのは20年、いや30年に1度あるかないか。とても貴重な光景だと思う」とシャッターを切り続けた。富樫さんは「しばらくすれば梅の花と枝に積もった雪は解けてしまうだろう。それにしても風情が感じられていいですね」と笑顔を浮かべていた。

満開の紅梅に雪が積もった=22日午前9時50分
満開の紅梅に雪が積もった=22日午前9時50分


2024年(令和6年) 2月23日(金)付紙面より

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大工さんと一緒に屋根ふき作業体験 国指定史跡「旧鐙屋」 大規模修復工事の中 町屋造りの巧み知る

 耐震補強と併せて大規模な修復工事のため2020年10月から休館している酒田市中町一丁目の国指定史跡「旧鐙屋(あぶみや)」で18日、ワークショップ「旧鐙屋を作ろう」が開かれ、参加者が施工に携わる大工に教わりながら、屋根ふき作業を体験。町屋造りの構造に理解を深めた。

 鐙屋は江戸初期の1608年、山形藩主・最上義光から屋号を与えられ、寛永年間(1624―44年)には酒田町年寄役となり酒田三十六人衆の筆頭に数えられた。繁栄ぶりは、伊原西鶴「日本永代蔵」に「北の国一番の米の買入れ」などと紹介されている。

 現在の建物は1845年の4月の「甘鯛火事」で被災した後、再建したもの。1984年5月に国史跡に指定され、86年に所有者の鐙谷家から市が土地・建物を取得し翌年から一般公開。日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間―北前船寄港地・船主集落」のストーリー構成文化財の一つにも名を連ねている。

 90年度から8カ年をかけて建物全体の大規模改修を実施。前回の改修から20年余が経過し、専門家から震度5以上の地震で倒壊する可能性が指摘されている上、2019年6月の県沖地震で柱や梁(はり)に亀裂が生じた。今回の大規模改修では、傷みが激しい屋根全面約700平方メートルをふき替え。さらに屋根の軽量化、土壁の一部構造用合板置き換え、基礎の新設、柱の折損防止措置といった耐震補強を施し、26年度中の一般公開を見込んでいる。

 ワークショップは旧鐙屋に興味と愛着を持ってもらおうと市が昨年11月に続き企画。この日は庄内一円から約20人が参加し、施工を担う地元の仲條建設(門田、仲條甚一社長)とモトタテ(宮海、富樫憲人社長)が講師を務めた。はじめにモトタテの富樫社長から屋根の種類と歴史、模型を使った屋根素材の重なりと下地勾配とのバランスなどの解説を聞いた後、参加者らは屋根に上って屋根ふき作業の一部を体験した。

 旧鐙屋の屋根は、野地板の上に杉皮を敷き、それを石で押さえた「石置杉皮葺(いしおきすぎかわぶき)屋根」で、風が強い風土に根差した酒田の典型的な町屋造りとされる。杉皮はスギの伐採時に大量に採取できたため、酒田ではかつて多くの家の屋根材として利用されたという。参加者は均等に切り分けた杉皮の裏に、思い思いに名前や日付などを描いて屋根に等間隔に並べ、モトタテ社員と共にビスで固定する作業を体験した。

 家族で参加した琢成小学校2年の荒木秀仁(ひでと)君(8)は「大工さんから聞いた、屋根の素材や角度の話が工夫がたくさんあってすごいと思った。完成したらまた来たい」と話した。

社員と共に杉皮で屋根ふきを行った
社員と共に杉皮で屋根ふきを行った


2024年(令和6年) 2月23日(金)付紙面より

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介護施設での仕事体験 鶴岡高等養護生が働く大切さ学ぶ

 鶴岡高等養護学校(矢野裕之校長)の生徒が21日、鶴岡市の介護付きホームアメニティハウス「ひまわり」と介護老人保健施設「かけはし」で施設内の仕事を体験した。

 福祉に関わる仕事と働く大切さを学ぼうと両施設の協力を得て職業科の2、3年生合わせて6人が参加した。このうち「ひまわり」では22室のごみを回収したり、シーツ交換や食器洗い、洗濯を約2時間半かけてこなした。

 今野海生さん(2年)は「福祉の仕事には興味がある。今日は施設の現場を体験することができて、とても勉強になった」と感想を話した。

施設の職員とごみを回収する鶴岡高等養護学校の生徒=ひまわり
施設の職員とごみを回収する鶴岡高等養護学校の生徒=ひまわり



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