2021年(令和3年) 5月7日(金)付紙面より
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三川町横川の転作田で、「町の花・菜の花」が満開となり、一面に広がる黄色のじゅうたんが道行くドライバーらの心を和ませている。
近くの農業、梅津博さん(64)が2019年から毎年、採種用に栽培しており、3年目の今年は2カ所で計約2ヘクタールを栽培。例年より1週間ほど早く、先月25日ごろから開花し始めた。
晴天となった6日午前は、残雪の月山や鳥海山をバックに、満開の花が日の光を受けて輝いていた。大型連休中は町道沿いに車を止めて記念撮影する家族連れらも多かったが、梅津さんは「コロナ禍で遠出もできない中、少しでも心が和めばうれしいが、近くの道は緩いカーブになっていて事故が多い所なので、気を付けて」と脇見運転や事故に注意を呼び掛けている。今月中旬ごろまで咲いているという。
収穫した菜種は同町横山の多機能型事業所「はんどめいど糸蔵」などに卸し、食用油にして販売されるという。
2021年(令和3年) 5月7日(金)付紙面より
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鳥海山大物忌神社(高橋廣晃宮司)の吹浦口之宮例大祭(通称・吹浦祭り)が5日、遊佐町吹浦地区で繰り広げられ、大物忌、月山(つきやま)両大神のみこしを中心にした渡御行列が、同地区中心部を1時間ほどかけて練り歩いた。
鎌倉時代から続くという伝統の祭り。例年であれば、華麗な花笠舞などで知られる吹浦田楽(県指定無形民俗文化財)の奉納や、晴れ着姿の子どもたちが花を手にした家族らと一緒に行列に参加する「台花持ち」、全国から担ぎ手が集まる「吹浦みこし」の巡行などがあり、出店が並ぶ沿道は大勢の祭り客でにぎわう。
コロナ禍で昨年に引き続き多くの祭り行事が中止になった。午前9時から同宮上拝殿で神事。関係者が玉串をささげ、新型コロナウイルスの一日も早い収束などを祈った。渡御行列は午後1時すぎに同宮を出発。昨年は出番のなかった「伊達奴(だてやっこ)」の面々が、辻々で独特の掛け声を響かせながら先導し、祭りムードの盛り上げに一役買っていた。