2018年(平成30年) 10月7日(日)付紙面より
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鶴岡市の庄内農業高と加茂水産高の両校生徒が考案した「濃厚海老味噌(みそ)ラーメン」の試食会が5日、市立加茂水族館の屋外ブースで開かれ、地元産の小麦やエビを素材に開発したコラボラーメンが披露された。
両校生徒が昨年度に取り組んだ「サンマ節のだし庄農加茂水コラボうどん」に続く第2弾。庄農高生物環境科の3年生5人が麺、加茂水高海洋資源科の3年生3人がスープを担当。6月から開発に取り掛かり、3回の合同調理実習などを重ねて味を調えてきた。麺は地元産の小麦「ゆめ星」に10%のパスタ粉のデュラム小麦を加えた太めストレートの硬水麺。スープは鼠ケ関産のエビ(ガサエビ、アマエビ)の濃縮だしと地元産の3種のみそをブレンドした濃厚スープ。煮豚とネギをトッピングした。庄農の叶野優さん(18)は「デュラム小麦を加えてもちもち感を出した。何度も割合を変えて濃厚なエビのスープに合う自信作ができた」、加茂水の太田ことみさん(18)は「エビから出るおいしいだしに負けず、しょっぱ過ぎないようにみそをブレンドした」と話した。
試食会は両校の6人が協力して調理し、小わん100食分を水族館の来場者らに振る舞った。和歌山県日高川町の滝本美樹さん(31)は「エビだしのラーメンは初めて。麺はもちもちでツルッとしておいしい。ラーメン開発なんて楽しそうな勉強。きっといい経験になる」と話した。
両校では試食者へのアンケートを基にコラボラーメンの完成度を高め、20日午前11時から午後2時半まで、同市羽黒町の「福奏庵」でコラボラーメンを販売予定。また、庄農うどんや加茂水産の缶詰製品の販売が行われる。