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2023年(令和5年) 8月15日(火)付紙面より

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5年ぶり新曲「みちのく恋しずく」PR デビュー25周年記念古里ディナーショー 小野寺陽介さん

 鶴岡市出身の歌手・小野寺陽介さん(49)=東京都在住=が今月23日、5年ぶりとなる新曲「みちのく恋しずく」をテイチクレコードから発売する。デビュー25周年の節目に合わせ、地元の山形県を舞台とした演歌に挑戦する。「演歌寄りの歌謡曲でなく本格的な演歌は初挑戦。多くの人に聞いてほしい」と話している。

 小野寺さんは仙台市の専門学校でグラフィックデザインを学び、卒業後は地元でデザイン関連の企業に務めながら、大好きな歌で数々の歌謡大会に出場。1998年10月に「紫の雨」で歌手デビューを果たした。現在はグラフィックデザイナーとして活躍しながら、関東や関西で歌謡ショーやライブに出演するなど歌手として活動している。

 新曲の「みちのく恋しずく」は、山形市の山寺を舞台に恋人との思い出を振り返る少し悲しい歌。小野寺さんは「音の高低差が大きく、難易度が高い歌。悲恋を意識してあまり重くなり過ぎないように心掛けている」と話している。ジャケットやポスターのタイトルは自ら書き、デザインしたという。

 デビュー25周年と新曲発売を記念し、今月27日(日)に東京第一ホテル鶴岡でディナーショーが開かれる。午後4時半開場、同5時開演。歌謡ショーは同6時ごろからの予定。ゲストはいずれも鶴岡市出身の演歌歌手・北岡ひろしさんと佐藤善人さん、京都出身の歌手・みやま健二さん。席は若干数残っている。問い合わせはオフィス陽=電090(4888)0169=へ。

5年ぶりの新曲をリリースする小野寺さん。デビュー25周年記念のディナーショーを古里で開催する=12日、荘内日報社
5年ぶりの新曲をリリースする小野寺さん。デビュー25周年記念のディナーショーを古里で開催する=12日、荘内日報社


2023年(令和5年) 8月15日(火)付紙面より

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ここに来ると楽しい!! 個性と笑顔引き出す ユニークサービス好評 鶴岡市民田 デイサービス 古民家かふぇ はなだま

 鶴岡市民田のデイサービス(通所介護施設)「古民家かふぇ はなだま」は、通所者の個性を引き出すユニークなサービスを提供している。卓球やサッカーなどのスポーツ、誕生会や運動会など、毎日のように職員が考えたさまざまなイベントが行われており、通所者から「ここに来ると楽しいことばかり」と好評だ。

 通所介護の主なサービスは、通所する高齢者の入浴や排せつ、食事などの介護のほか機能訓練を日帰りで行う施設が多い。通所者が楽しく通えるように施設によって書道や陶芸、生け花、リズム体操などのプログラムが用意されている。通所者にとってデイサービスは、外出先で人と触れ合うことができ、閉じこもりや孤立を防ぐことにもつながっている。

 「はなだま」に通所する高齢者は1日平均25人。施設が提供するサービスは、「“普通に生活すること”がリハビリテーションであり、機能訓練」を根本的な考えとして、通所者ができることは自分でやってもらう方針を取っている。毎日、施設へ来た時に靴を脱ぐ、そろえることに始まり、食事の際の配膳、下膳も通所者が自分たちで行う。職員は介助をするが、行き過ぎた手伝いはしない。

 施設を運営する株式会社「花珠」の五十嵐結花代表取締役は「通所者がちょっとでもできることを介助するのは『その人ができることを奪っている』こと。危ないから、と座らせて居眠りだけしていたら、元気になるわけがない」と主張する。

 施設では毎日、さまざまな催しで通所者を楽しませている。屋内でのスポーツのほか、屋外の畑作業で収穫したトマトや枝豆は会食でみんなが一緒に食べる。毎月行われる誕生会では通所者が仮装して、誕生月を迎えた人たちを笑わせている。

 10日に行われた8月の誕生会では、歌謡曲「与作」の“ヘイヘイホー”の掛け声に合わせ、切り株に見立てた箱を段ボール製のまさかりで通所者が切り倒す。頬かむりにみのを着て、顔には真っ黒なひげや眉を描いており、周りのお年寄りたちは手をたたいて笑う。

 また、水戸黄門のテーマ曲とともに通所者たちが黄門さまや助さん、格さんになり、悪役に扮(ふん)した職員たちを懲らしめる。黄門さまが「この印籠が目に入らぬか!」と決めぜりふを唱えると、職員が「違う、それは黄門さまの名札だ!」とコントのような一幕が繰り広げられ、再び大笑いに包まれる。

 五十嵐代表取締役は「スポーツが好きな人はスポーツを楽しみ、寸劇を率先してやる人もいる。皆さんの個性を引き出して、笑って楽しく動けば元気になる。この施設はほとんど80~90代の人ばかりで、ほとんどが認知症を患っている。そうした中、車椅子を利用していたお年寄りも頑張って立ち上がり、催しに参加してくれる」と話す。誕生会に参加した80代の女性は「ここ(はなだま)に来ると楽しいことばかり。本当に元気になる」と笑顔を見せた。

 全てが正解の介護がどんなものか、断言するのは難しいが、「はなだま」で行われている介護は超高齢化社会となる現代社会で、お年寄りが生き生きと過ごせる正しい方法の一つと言えるのではないか。

歩行器を利用するお年寄りも「与作」に扮して元気にまさかりを振るった=10日
歩行器を利用するお年寄りも「与作」に扮して元気にまさかりを振るった=10日



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