2023年(令和5年) 9月10日(日)付紙面より
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鶴岡市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で30日(土)、開館5周年記念事業「つるおか市民で歌う第九」の公演が行われる。市民公募で結成された約90人の「タクトつるおか合唱団」が、国内トップレベルのソリスト4人と共に、山形交響楽団のオーケストラでベートーベン「交響曲第9番・合唱付き」を演奏し、「歓喜の歌」を歌いあげる。同市内での「第九」の合唱付き演奏は20数年ぶりという。
市民合唱団は、同会館が「合唱のまち鶴岡」を市内外に広く発信しようと、記念事業の一環で今年2月に公募。市民125人から応募があり、3月にオーディションを行い、高校生から70代まで幅広い年齢層の約90人が選ばれた。4月から練習が始まり、これまでにパートごとや全体での練習を約20回重ね、ドイツ語の発音練習も行ってきた。
先月31日夜には、一般に練習風景を見学してもらう公開練習も行った。同市合唱連盟理事長で今回の公演の合唱指揮者となる柿崎泰裕さんの指導で、テンポや発音などを繰り返し合わせた。柿崎さんは「幅広い市民が集まった。これをきっかけに相互の横のつながりを強め、『合唱のまち』の大きく力強い土台を作りたい」と話していた。公開合唱練習は17日(日)午後3時―同4時半、同会館で行われる。入場無料で同会館への事前申し込みが必要。
本番の演奏会は30日午後2時開演。指揮は山響常任指揮者の阪哲朗さん。一般S席(4500円)、ペアS席(8000円)に残りがあり、一般A席、学生A席などは売り切れ。公開練習や公演に関する問い合わせは荘銀タクト鶴岡=電0235(24)5188=へ。
2023年(令和5年) 9月10日(日)付紙面より
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ともに県外からUターンした庄内地域出身者の結婚式が8日、鶴岡市湯野浜海岸で開かれた。両家や関係者合わせて約30人が出席。海と砂浜をロケーションに「おめでとう」と2人の門出を祝った。
新郎は鶴岡市出身の会社員・山口文平さん(36)、新婦は酒田市出身の会社員・愛さん(30)。ともに高校を卒業後、県外に就職した。2人は酒田市内で行われたイベントで知り合い愛を育んできた。文平さんは5年前、愛さんは3年前に帰郷。地元で就職し2021年に入籍した。今は三川町に暮らす。昨年8月に長女の世菜海(せなみ)ちゃん(1)が誕生した。
「これまでお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えたい―」。2人は山形ウェディング協議会(会長・早坂和男エル・サン社長)の「夢婚」に応募。庄内では初開催で、砂浜を舞台にした挙式も初めてとなった。
この日、文平さんはタキシード、愛さんは白のウエディングドレス姿。愛娘を抱いた文平さんと愛さんが拍手に迎えられて登場、お互い結婚指輪を交換し末永い愛を誓った。
文平さんは「湯野浜の花火を見たのが2人の思い出。できれば海を舞台に、と協議会のスタッフに意向を伝えた。このように演出していただき、うれしさと感謝の気持ちでいっぱい。笑顔が絶えない家庭を築きたい」、愛さんは「皆さんに祝福されとても幸せ。3人で力強く歩んでいきたい」と笑顔を見せた。
協議会の早坂会長は「少子化と同時に未婚率が高まる中、結婚式の感動と子ども持つ喜びを多くの人に伝えようと『夢婚』を活動の柱にしている。台風の進路が心配されたが、天気に恵まれて良かった。幸せを願いたい」と2人を祝福した。
【夢婚】2016年に設立した山形ウェディング協議会(正会員11社、賛助会員52社)のメイン事業。県内で結婚を予定する男女を対象に公募している。費用はすべて協議会の会費でまかなう。2017年に西川町の弓張平公園で第1回夢婚を開いた。今回が7回目。これまで東根市のサクランボ畑や閉校した舟形町の小学校を会場に挙式をプロデュースし「思い出に残る式になった」として感動を呼んだ。