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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 9月15日(金)付紙面より

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「山積する課題に取り組む覚悟」 第2次岸田再改造内閣 加藤氏 こども政策担当大臣 子育て世代 最年少の入閣 仕事と子育ての両立 多くの女性と共に

 岸田文雄首相は13日、内閣改造を行い、同日夕の皇居での認証式を経て第2次岸田再改造内閣が正式に発足した。初入閣で、こども政策・少子化担当大臣に就任した衆院当選3回の加藤鮎子氏(44)=山形3区=は「岸田総理からは『子育ての経験を生かして頑張ってください』と言っていただいた。私自身も子育て世代として、仕事と子育ての両立もしっかりしていくという個人的な課題もある。多くの働く女性たちが一生懸命頑張っていることでもあり、私も一緒に頑張っていきたい」と、新大臣として子育て支援や少子化問題など山積する課題に取り組む覚悟と決意を語った。

 加藤氏は小学6年(11)と保育園児(4)の男児2人の母親。今回の改造内閣では最年少の入閣となった。

 入閣内定のニュース速報が流れた12日夕は、発熱した次男の面倒を見ている最中だったといい、「率直に驚いた」と語った。13日は朝から、議員会館の加藤氏の事務所に大勢の報道陣が詰めかけ、当選3回での抜てきに加え、子育て中の新大臣への注目も集めた。内閣府特命担当大臣としての加藤氏の所管は「こども政策」「少子化対策」「若者活躍」「女性活躍」「孤独・孤立対策」など多岐にわたる。

 加藤氏は「現在進行形で子育てする人の声は届きにくい。自分の経験を生かす一方で、視野を狭めることなく、データや客観的な情報に基づいて政策を考える視点も持ち、国民の皆さんと共に歩む気持ちで頑張りたい」と語った。

 官房長官や自民党幹事長などの要職を務めた父の故紘一氏への思いを問われ、「父は現場や地域の声を大事にしながら高く広い視野を持っていた。私も地に足が着いて葉を大きく広げる大木のような政治家になりたい」と決意を述べた。


「とても心強い」「政策一つ一つ実現を」「少子化など最重要政策担い期待」


 加藤氏の初入閣に県内の関係者らから期待の声が上がった。

 県医師会長も務める中目千之後援会長は「県内でも多くの組織が連携して自殺予防対策や母子保健、周産期医療の充実に向けて努力する中、地元から担当大臣が輩出されたことは、とても心強い」、前田直之・酒田飽海地区後援会長は「女性にも選んでもらえる地域づくりとして、子育て環境の整備は大きなテーマ。子育て中の自身の体験を基に、国と地方との連携で政策を一つ一つ実現してほしい」とエールを送った。

 吉村美栄子知事は「地方の実情も踏まえながら、力を存分に発揮してほしい」、皆川治鶴岡市長は「引き続き地方の声を反映しつつ、全ての子どもたちが輝く政策立案にまい進されることを期待する」、矢口明子酒田市長は「今年4月に発足したこども家庭庁のリーダーとなり、子育てに夢や希望を感じられる社会の実現、少子化の克服などの最重要政策を担われることになり、大変期待している」と、それぞれコメントを発表した。


「子育て政策」に期待 加藤鮎子氏初入閣 地元から喜びの声と激励 質の高い子育て支援 女性目線での施策を


 加藤鮎子衆院議員(44)=山形3区=が13日、こども政策・少子化担当大臣に就任した。当選3回、40代の若さでの初入閣に、地元からは驚きの声とともに喜びの声が上がり、岸田首相が最重要政策の一つとして掲げる子ども・子育て政策、少子化対策の推進への激励が飛んだ。

 加藤氏が初入閣した13日、地元鶴岡市大東町の後援会事務所「精三会館」には、お祝いの電話や祝電が相次いだ。昼過ぎには後援会の幹部が集まり、加藤氏の父・故紘一氏の写真が飾られたホールで、閣僚名簿発表を伝えるテレビ中継を見守った。加藤氏の名前が読み上げられると、大きな拍手が湧き起こった。

 鶴岡田川地区後援会の三村一郎幹事長(68)は、こども政策・少子化担当大臣の就任に「子育て世代の鮎子さんが普段感じていることを、自分の言葉で国民に訴え、子どもたちの幸せや少子化対策に向けて頑張ってほしい」と期待を込めた。

 紘一氏の代からの後援会幹部でもある三村さんは「鮎子さんの大臣就任で、加藤紘一先生にもいい報告ができる。天上から喜んでいると思う」と感慨深そうに話した。幹部からは「大臣就任の祝賀会を開こう」といった声も上がった。

 子育て支援などを担う加藤・新大臣に、地元の鶴岡市私立幼稚園・認定こども園連合会の百瀬裕慶会長(いなば幼稚園長)は「加藤鮎子さんは父親の紘一さんの秘書時代から幼児教育への関心と見識が高い方だった。それを生かした質の高い子育て支援の施策を期待したい」と話した。3歳の娘の子育て中の高橋里奈さん(36)=酒田市光ケ丘一丁目=は「子どもに関する政策が同じ子育て中の女性目線で進められることに、大きな期待を抱いている。シングルマザーでも仕事や子育てがしやすい社会になってほしい」と期待を寄せた。

今回の内閣改造では最年少の初入閣となり、報道陣の取材に応じた加藤氏=13日午前、議員会館の事務所
今回の内閣改造では最年少の初入閣となり、報道陣の取材に応じた加藤氏=13日午前、議員会館の事務所

加藤紘一氏の写真(右奥)を前に、テレビ中継を見て鮎子氏の初入閣を喜ぶ後援会関係者=13日、鶴岡市大東町の「精三会館」
加藤紘一氏の写真(右奥)を前に、テレビ中継を見て鮎子氏の初入閣を喜ぶ後援会関係者=13日、鶴岡市大東町の「精三会館」


2023年(令和5年) 9月15日(金)付紙面より

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ウミガメできた!!100点満点 湯野浜小 伝統の「砂の造形大会」

 鶴岡市立湯野浜小学校(八渡宗一郎校長、児童90人)の伝統行事「砂の造形大会」が14日、同校近くの湯野浜海水浴場で行われた。全校児童が学年縦割りの3班に分かれ、湯野浜地区に伝承が残るウミガメや石を抱えたラッコなど大きな砂のアートを作り上げた。

 地域の自然に親しみ創造の楽しさを学ぶとともに、縦割り班のグループ内で自らの役目を果たし思いやりの心を育てることを目的に1978年から毎年実施している。

 46回目を迎えた今回は、1―6年生が縦割り3班に分かれ、造形のテーマや水かけ、造成など役割分担を決めた。大会前に同市下川の建設会社・山本組の協力で砂浜に盛った砂山を5、6年生でおおまかに削った。

 各グループは最大4メートル×5メートルの砂山の周囲にシャベルで溝を掘って造形物を縁取り、海水で砂を固めスコップやこてで形を整えた後、風などで崩れないよう水を混ぜたのりを全体に振り掛けた。

 ウミガメを制作したAグループのリーダー・石栗柚希君(11)=6年=は「5人の6年生全員でウミガメのデザインを考えた。王冠を載せたのはレジェンド(伝説)らしくするため。下級生を含めチームで動く楽しさを知ることもでき、100点満点の出来になった」と笑顔で話していた。

晴天の下、湯野浜小の児童たちが協力して砂のアートを作った
晴天の下、湯野浜小の児童たちが協力して砂のアートを作った


2023年(令和5年) 9月15日(金)付紙面より

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第9回荘日杯鶴岡G・G交流大会 総合優勝に女性初 菅原さん輝く

 第9回荘内日報社杯鶴岡グラウンド・ゴルフ(G・G)交流大会(荘内日報社主催、鶴岡グラウンド・ゴルフ協会共催)が13日、鶴岡市櫛引総合運動公園の市グラウンド・ゴルフ場で行われた。男女合わせて160人余りが出場し熱戦を繰り広げた。総合優勝は女子1位の菅原美代子さん(76)=第四学区=で、女性の総合優勝は大会初。男子の部は粕谷博志さん(74)=第四学区=が1位を獲得した。

 「いつでも」「どこでも」「誰でも」楽しめる生涯スポーツの振興を図ろうと2015年に始まった。今大会には鶴岡市の第一~六学区、いつき、黄金、大山、西郷、上郷、由良、三瀬、健康スポーツの計14地区・団体が出場。32ホールで日頃の練習成果を競った。

 この日は前日夜の雨が上がり、強い日差しが照り付けて午前中の気温は30度まで上昇した。開会式で荘内日報社の橋本政之社長が「新型コロナに加えインフルエンザも拡大している状況だが、皆さんは日頃の練習で免疫力を、交流でコミュニケーション力を付けている。競技を通じて心と体の健康をさらに高めてほしい」とあいさつ。前回大会で総合優勝を果たした上野貞雄さん(いつき地区)が「ルールとマナーを守り、楽しくプレーする」と宣誓した。

 選手たちは青空の下で伸び伸びと元気いっぱいのプレーを展開。前日夜の雨の影響はほぼなかったものの、場所によって芝の丈が長く、思うように球が転がらない場面が見られた。また、起伏に富んだコースでは、玉の転がる方向を見極めながら慎重に打つ姿も。一方でホールインワンが決まると周囲からは「お見事!」と声が上がっていた。

 総合優勝の菅原さんは67打、ホールインワンを3回決めて荘内日報社杯を手にした。女子2位は佐藤竹子さん(74)=第一学区、3位は志藤喜栄子さん(88)=第六学区=が入った。男子の部1位の粕谷さんは71打、ホールインワン2の成績。2位は高橋廣義さん(71)=第三学区、3位は佐藤信雄さん(73)=上郷=が入賞した。

 表彰式で各入賞者が荘内日報社の橋本政之社長からトロフィーや賞状などを受け取った。

 受賞者は次の通り。

 ▽総合優勝=菅原美代子(第四)

 ▽男子の部=1粕谷博志(第四)2高橋廣義(第三)3佐藤信雄(上郷)4阿部正(西郷)5松丸信雄(大山)6佐藤勘十郎(由良)7佐藤真(大山)8瀬尾一男(上郷)9佐藤喜代志(同)10小松淳(同)

 ▽女子の部=1菅原美代子(第四)2佐藤竹子(第一)3志藤喜栄子(第六)4佐藤節子(同)5須藤とみ子(第四)6阿部幸美(第三)7相馬信子(同)8佐藤敬子(同)9丸山みどり(第二)10土田新子(第一)

 ▽特別賞=小林茂也(西郷)

青空の下で伸び伸びとプレーを楽しんだ
青空の下で伸び伸びとプレーを楽しんだ

男子1位の粕谷さん(中央)と2位の高橋さん(左)と3位の佐藤さん(上写真)女子1位で総合優勝の菅原さん(中央)と女子2位の佐藤さん(左)と3位の志藤さん
男子1位の粕谷さん(中央)と2位の高橋さん(左)と3位の佐藤さん(上写真)女子1位で総合優勝の菅原さん(中央)と女子2位の佐藤さん(左)と3位の志藤さん


2023年(令和5年) 9月15日(金)付紙面より

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鶴岡中央高で講師招き交流学習会 仕事への考え方や「人生観」聞く

 庄内で活躍している大人を講師に招いた交流学習会が13日、鶴岡市の鶴岡中央高校(兼子由香校長)で行われた。2年生217人が参加。ラジオパーソナリティーや子育てカフェの店主をしている人たちを講師に仕事に対する考え方や「人生観」について聞いた。

 地域の魅力や課題について考える探求心を養おうと同校と県庄内総合支庁・地域産業経済部がタイアップして企画した。

 講師は▽ラジオパーソナリティーで通訳・翻訳家の加藤夕佳さん▽コピーライターの工藤拓也さん▽保険薬剤師の栗原智広さん▽子育てカフェ経営者の富樫あい子さん▽通訳ガイドで英語講師の菅原明香(さやか)さん▽野良仕事、山菜・きのこ通販の田口比呂貴さん―の5人。それぞれ生い立ちから今の仕事をして良かったと思うことについて話した。

 このうち加藤さんのテーマは「どうしたら、自分目線でもっと楽しい地域にできるか」―。母校の鶴岡中央高校卒業後、アメリカの大学で語学力を養い現在は通訳や翻訳、英語教師のほか、お菓子作り、ウェブデザインなど幅広く活動していることを紹介しながら「自分が今したいこと、してみたいことを思いっきり楽しむことが大事。楽しいことには人も寄って来る。それが自然な形で地域活性にもつながる」と語った。

気さくに生徒と交流しながら「楽しむことの大切さ」を伝える加藤さん
気さくに生徒と交流しながら「楽しむことの大切さ」を伝える加藤さん



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