2023年(令和5年) 9月21日(木)付紙面より
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第101回明治ホールコンサートが16日、鶴岡市藤島の東田川文化記念館で開かれ、日本を代表するギタリストで庄内町在住の福田進一さんのギターリサイタルが行われ、福田さんがクラシックや映画音楽など名曲の数々を披露した。
福田さんは大阪市出身。1981年にパリ国際ギターコンクールでグランプリ優勝。以後約40年にわたり100枚以上のアルバムをリリース、世界各地でリサイタルを開催するなど世界中のファンを魅了し続けている。
ギター演奏は19世紀前半にブームが起き、人を集めてサロンで演奏会が行われていた、と福田さんが解説。そのころ登場し、クラシックギターの第一人者といわれるスペインのソルが編曲した“ギターの古典”モーツァルトの「『魔笛』による変奏曲」で幕開け。第1部はスペイン出身の作曲家や演奏家の編曲による曲目を、第2部は作曲家へのオマージュ作品や映画音楽を披露。「映画でギターが使われる作品には戦争映画が多い」と言いながら、人気の高い「禁じられた遊び」や「ひまわり」などを情感たっぷりに演奏した。
会場には地元庄内はもとより、内陸や県外から約160人のファンが訪れ、福田さんが奏でる哀愁を帯びたギターの音色に聴き入っていた。